久保は途中出場、レアル・ソシエダはセビージャに惜敗

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

今季不調の強豪2チームによる戦いはセビージャに軍配

 ラ・リーガ第27節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにセビージャFCを迎えた。7位ラージョ・バジェカーノ(勝ち点36)から14位ジローナ(同33) までの8チームが勝ち点4差にひしめき混戦のラ・リーガ中位争い。キックオフ前の暫定順位はラ・レアルが10位(同34)、セビージャは13位(同33)。連戦の続くラ・レアルは木曜日にマンチェスター・ユナイテッドとのELベスト16第2戦を控えているためか、久保を始め主力の一部の選手をベンチスタートとした。怪我の影響が懸念されたスビメンディもメンバー入りした。

 オスカルソン、ベッカー、セルヒオ・ゴメスの3トップへ裏へのロングボールを織り交ぜながら、攻撃を仕掛けるラ・レアル、対するセビージャは両サイドのエジュケ、ルケバキオが鋭いドリブルで起点となる。拮抗する序盤、先制点のチャンスを得たのはラ・レアル。15分、セルヒオ・ゴメスのCKにスベルディアが合わせるが、強烈なヘディングシュートはわずかにゴールを捉えることができない。セットプレーでの好機は続き、再びセルヒオ・ゴメスのFKからアゲルドがシュートを放つがセビージャGKニーランが立ちはだかる。

 さらに32分にはオスカルソンがセビージャ守備陣の横パスを奪い、振り向きざまにシュートを放つが、これもポストの横をすり抜けていく。守備ではこの日絶対的守護神レミロに代わりゴールを守るマレロが33分、アドリア・ペドロサのシュートを左手一本でセーブ。こぼれ球を狙ったイサアク・ロメロのシュートは大きく枠を外れピンチを乗り切る。ラ・レアルは絶好機の数ではセビージャを上回ったが、互いにネットを揺らすことはできずスコアレスで後半へ。

 迎えた後半、笛の音が鳴ってから1分も経たないうちにスコアが動く。元スペイン代表サウル・ニゲスのパスを受けたエジュケがコースをつく技ありシュートでセビージャに先制点をもたらす。ホームでの逆転を目指すラ・レアルは61分に、スビメンディ、バレネチェア、オヤルサバル、トラオレを投入。しかし流れを変えることはできず、直後にイサアク・ロメロにあわや追加点となるシュートを打たれてしまう。わずかにマレロがシュートに触れたことでポスト直撃で難を逃れた。

 優勢に試合を進めるセビージャはGKニーランを中心にゆっくり時間を使いながら、リスクを抑えた手数の少ない攻撃で効率よくラ・レアルゴールへと攻める。78分には久保もピッチへ入るが、なかなかボールに触れることができない。その後も終盤に何度かドリブルで仕掛けるシーンが見られたが、得点を奪うことはできず、試合はこのまま0−1でセビージャが勝利。ラ・リーガ中位の直接対決に敗れたラ・レアルはセビージャに抜かれ順位を11位に落とした。

 次戦は13日、敵地オールド・トラフォードにてELベスト8進出をかけたマンチェスター・ユナイテッド戦が待ち受ける。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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