近年の傾向から読み解くシルクロードS データ推奨は前走・淀短距離Sの1、2着馬

JRA-VANデータラボ

2014年以降のデータから馬券の狙い目を探る

 今週から関東での開催は東京へと舞台を移すが、関西では京都開催が連続開催で行われる。日曜の京都メインは芝1200mのハンデ重賞、シルクロードS。昨年はファインニードルが勝利し、後の高松宮記念、スプリンターズS制覇へとつなげている。今回はシルクロードSをピックアップし、2014年以降の近5年のデータから馬券での狙い目を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

シルクロードS近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1はシルクロードS近5年の3着以内馬一覧。勝ちタイムは14年〜17年までは1分7秒台の決着となっていたが、昨年は1分8秒3とやや時計が掛かっている。前半600mのタイムは例年ほぼ変わっていないので、昨年は上がりが掛かる馬場だったといえそうだ。今年も1回京都開催の芝のレースでは時計が掛かり気味で、今週からBコース替わりとはいえ1分8秒台の決着になるのではないか。

 4角通過順では過去5年中4年で4コーナー先頭の馬が馬券に絡んでいる。京都芝1200mコースは上級条件といえども前半のペースが上がりにくく、それだけ前に行った馬に有利に働きやすい。ハナに行けるスピードのある馬には注目しておきたい。

 最後に人気順を見ると、1番人気馬は未勝利で14年2着レディオブオペラしか馬券に絡んでいない。ただ、連対馬はすべて5番人気以内にはおさまっている。いっぽう、3着馬はいずれも7番人気以下と人気薄の激走が続いている。10番人気以下が4頭も3着に入っており、下位人気馬とはいえ侮れない傾向を示している。

シルクロードSの枠番別成績(過去5年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は近5年の枠番別成績。黄色で強調したように最内の1枠に入った馬が昨年のファインニードルら最多の3勝をあげ、勝率33.3%・連対率55.6%と非常に高い。連対した5頭はいずれも上位4番人気以内だったが、それでも複勝回収率は100%を超えている。

 複勝回収率では1〜4枠がいずれも100%を超えており、内目の枠から人気薄が激走していることがわかる。逆に外目の5〜8枠はいずれも複勝率10%以下で、複勝回収率でも100%を割っている。1〜4枠の内枠有利の傾向は覚えておきたい。

シルクロードSの斤量別成績(過去5年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は斤量別成績。55キロの馬は14年ストレイトガールが勝利し、複勝率45.5%と優秀だ。昨年はフミノムーンが15番人気3着と激走している。また、55.5キロの馬も15年アンバルブライベンが勝利している。55キロ台の馬には要注意だ。

 また、57キロの馬は昨年のファインニードルら2勝をあげ、複勝率33.3%と高い。逆に54キロ以下の軽ハンデ馬は14年リトルゲルダ(53キロ)の3着1回のみ。特に54キロの馬はすべて4着以下と苦戦傾向にある。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント