忘れた頃の“ニホンピロ” 「競馬巴投げ!第182回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

明るくなってから見つけた4頭の写真しか撮れなかった

 ということで、今週は2歳GIだ。

 いつものように、写真紹介から入りたいのだが、2歳馬の写真ストックはあまりない。だから今週は頑張って、馬場開場(午前7時)1時間前には、いつもの坂路頂上に上がった。しかし真っ暗だった。

 地球の傾きというのは、すごい。もうじき冬至だもんね。

 真っ暗で、フラッシュ厳禁でも、高性能カメラと技術があれば、しっかり撮れるらしいんだけど、カメラは2級、技術は3級なので、暗いうちに目の前を通り過ぎる馬は、シャッタースピード超遅めで撮るんだけど、馬はその間にどんどん動くので、何が何だか分からない写真になる。

 などと言いつつ、これはつまり、明るくなってから見つけた4頭の写真しか撮れなかったという言い訳をしているわけだ。ごめんなさい。

 アイウエオ順に

[写真1]はクリノガウディー。前走の東スポ杯は最後、疲れてしまったが、新馬戦の内々で我慢して、最後追い詰められながらも、二の脚を使って突き放した走りは脅威だ。

[写真2]はケイデンスコール。新潟2歳の、長い直線の大外を通って差しきった脚は並ではない。

[写真3]ニホンピロヘンソン 【写真:乗峯栄一】

[写真3]はニホンピロヘンソン。この馬の先行力も侮れない。2戦2勝、まだ底を見せていない強みもある。

[写真4]ファンタジスト 【写真:乗峯栄一】

[写真4]はファンタジスト。前走、京王杯の直線、内で我慢して、最後の1ハロンで抜け出した脚は素晴らしかったし、武豊の騎乗も見事だったが、今回もすんなり内が空くという展開になるかどうか。大外からでも豪快に差しきる脚があるのかどうかは、やや疑問だ。

ひょっとしてグランが負けるとしたら?

 抜けた人気の、藤沢ブランド・グランアレグリアの前走は確かに驚異的だった。強いに決まっている。しかし、前日オッズ1倍台を見ると、「ひょっとしてグランが負けるとしたら」と考えるのは、競馬人間としての宿命だ。

 もし負けるとしたら、それは全馬(全騎手)がグランを意識して、前の馬を軽視してしまうところにある。そこで大穴だけど、ニホンピロヘンソンを本命にする。

 決して、遮二無二に逃げる馬ではない。ゆっくり前を走るのだが、バテない。もしグランの追い込みにみんな気を取られていたら、二の脚を使って、最後の坂も乗り切る可能性は大いにある。

 単(13)ニホンピロヘンソン千円。三連単・軸(12)、ヒモに(2)グランアレグリア、(11)ケイデンスコール、(14)ファンタジスト、(6)アドマイヤマーズ、(5)マイネルサーバス、(4)ドゴールの6頭ボックスの90点、各百円、総計1万円でいく。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2018秋の陣

<今週の1万円勝負(朝日杯FS)>
単勝(13)ニホンピロヘンソン×1,000円
3連単(13)ニホンピロヘンソン1頭軸マルチ→(2)(11)(14)(6)(5)(4)[90点]×100円=9,000円

<前回の1万円勝負(ジャパンカップ)>
単勝(8)キセキ×1,000円⇒ハズレ
3連単(8)キセキ1頭軸マルチ→(9)(14)(4)(1)(6)(3)[90点]×100円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
−13万9,490円−1万0,000円=−14万9,490円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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