波乱もあるアルテミスSの狙い目は? 今年の東京芝は末脚の速い馬に注目
アルテミスS近6年の前走レース別成績
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
他では13年の1・2着が芙蓉S組で、連対率100%と好相性。前走新馬戦組は牝馬限定の新馬戦を勝った昨年のラッキーライラックの1勝のみで、表3のキャリア1戦のデータどおり連対率・複勝率ともに高くない。
なお、前走重賞組はデイリー杯2歳S組の12年コレクターアイテムが勝利しているものの、のべ【1.1.1.12】で複勝率20.0%とそれほど高くない。
アルテミスS近6年の種牡馬別成績
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、ディープインパクト産駒は勝ち星がなく、複勝率30%。ただし、近2年は一昨年2着フローレスマジック、昨年のラテュロスと続けて好走している。好走した3頭はいずれも母父がノーザンダンサー系だった。
今秋の東京芝1600mで行われた2歳戦の種牡馬別成績(〜10/14まで)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
ロードカナロア産駒も仕上がり早で2勝をあげており、注目といえる。他ではルーラーシップ、ハーツクライ、ジャスタウェイ各産駒が1勝ずつ。上がり1位の馬が【2.3.1.2】で連対率62.5%・複勝率75.0%と上がりの速さが成績に直結しており、今回のアルテミスSも末脚の速さが求められるレースとなるだろう。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。