森保一監督「現時点でのベスト」 国際親善試合 パナマ戦後の会見

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経験豊富な選手たちが代表の重みを伝えてくれている

「代表歴が豊富な選手たちが、若い選手たちに代表の誇りと責任、重みを伝えてくれている」と森保監督 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

──代表歴が浅い選手がたくさんいる中で、日本代表のユニホームを着ることの意義や意味について、監督からどんな話をしていたのか? していないのであれば、どのようなことを求めているのか?(岩本義弘/フリーランス)

 選手には日本代表でプレーする誇りや責任や喜びとか、そういうことは今日の試合前には話していないです。ただし戦術的なハードワークするところであったり、最後まで戦い抜くことであったり、チームとして規律をもって戦い抜くこと。そういうところを、われわれチームとしても、こだわってやっていくところもありますが、応援してくださっているサポーターの皆さんや国民の皆さんが、そういうところを見てくれているんじゃないかということは選手には話しました。

 全員が集まったとき、選手たちには「選ばれてここにいる」ということ。日常のクラブでの活動が評価されてここにいること、自信を持つことと責任を持つことは練習の中で話をしています。ただ私が言わなくても、代表歴が豊富な選手たちが、若い選手たちに代表の誇りと責任、重みということは伝えてくれていると思っています。

──無失点だったが日本側のファウルが多く、セットプレーを与えるシーンが多かった。カードは1枚もなかったが、ファウルが多かった理由は相手のカウンター以外にもあるか?(河治良幸/フリーランス)

 できればわれわれのピンチとなる直接FKや間接FK、相手の攻撃にプラスになるようなセットプレーは与えたくないと思っています。まずは自分たちがロストしたあとにファウルする局面があったと思いますし、これから上げていかないといけないところ。選手がボールを奪いにいくところは間違いなく今日の試合で良かったところですけれど、もっと粘り強く、ファウルを少なくいい内容でボールを奪う、あるいは攻撃を防ぐことは、守備のクオリティーを上げていかないといけない部分だと思います。

 フェアプレーに関しては、選手にも今日の試合前に伝えましたし、激しく厳しく粘り強くやることは間違いなくやっていかないといけない。けれど、不要なファウルをもらったりとか、相手を故意に傷つけたりとか、相手にしつこくいったりとか、そういうわれわれのペースが乱れるようなことや、見ている人たちが「えっ」と不快に思うことはできるだけやめていこうと選手には話しています。

──今日の試合も要所要所でメモをとっていた。先月よりも多かったか。それからペンの色は黒だけか?

 メモの内容はお話できませんが、局面局面での気になることは書いています、9月と今回とでは、今日のほうが書く量は少なかったと思います。ペンの色ですが、今日は黒と赤と青を使ったと思います。

パナマ代表、ガリー・ステンペル監督

「疲れはあったが3失点の理由ではない」

 前半は非常に激しい展開だった。今日の試合は、パナマが0−3で負けるほどのパフォーマンスではなかったと思う。それなりにいい試合だったし、ボールを持てた時間帯もあったし、サイドからの攻撃も効果的だった。日本に対して難しい状況を作ることもできたが、決定力がなかった。そして非常にばかげた形で3点を失ったことについては失望している。

──前半はアグレッシブだったが、後半になって守備組織を中央に絞って運動量が減っていたように思う。コンディションでの懸念があったのか、それとも戦術的な理由があったのか?

 昨日の会見でも言ったが、コンディションがベストではなかった。30時間の長旅で選手には疲労もあった。非常に難しい試合だったが、疲れはあっても内容は良かったと思っている。日本はボールボゼッションに長けていて、前半は14番(伊東純也)、15番(大迫勇也)、19番(編注:酒井宏樹は出場していないのでおそらく9番・南野拓実の誤り)の選手たちのサイドでのプレーに手こずった。3番(室屋成)も非常に良かった。疲れはあったが、それが3失点の理由だったとは思わない。

──結果は残念だったが、フィジカルの強さとデュエル(球際の競り合い)の強さは見せられたのではないか?(田村修一/フリーランス)

 いい観察だ。まさしくそこがパナマのストロングポイントだからだ。フィジカル、スピード、それはいくつかのプレーで証明されていたが、チャンスを決め切ることができなかったのは残念。右サイドでは(ホセ・)ロドリゲスが(日本にとって)危険な状況を作り出していたので、パナマに良かった部分もあった。


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