【U18日清食品トップリーグ2024 (女子) 大会レポート】未来を彩る選手たちが輝きを見せた28試合

U18日清食品リーグ
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【©U18日清食品リーグ】

11月16日、国立代々木競技場 第二体育館で最終日を迎えた「U18日清食品トップリーグ2024」女子は、昨年に続いて京都精華学園(京都府)の優勝で幕を閉じました。その勝敗表を見ると、多くのチームが星を取り合っていたことが分かります。それだけ実力が拮抗していたと言えるでしょう。ここでは大会を通して高いパフォーマンスを発揮し、個人賞に選ばれた選手たちを紹介していきたいと思います。

まずBEST5賞に選ばれたのは以下の5人。

#9 山下 笑伶奈選手(昭和学院3年/181cm)
#4 阿部 心愛選手(桜花学園3年/175cm)
#5 安藤 美優選手(岐阜女子3年/171cm)
#4 林 咲良選手(京都精華学園3年/165cm)
#0 ロー ジョバ選手(慶誠3年/187cm)

京都精華学園の林選手は、要所での得点やディフェンスだけでなく、キャプテンとして強いリーダーシップも披露しました。優勝会見では、「初戦の東海大学付属福岡さんとの試合では緊張して悪い出だしになりましたが、徐々に全員で戦う形ができてきて、しっかり戦うことができました。そこは強みになったと感じています」とチームとしてステップアップして結果を残せたことがうれしいと笑顔を見せました。

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夏に続いて京都精華学園と優勝を争った岐阜女子の安藤選手は、「留学生がいない小さなチームでも戦えると学べた大会でした」と収穫を語り、個人としても「オフェンスは夏から磨いてきて成長できたと感じています。それと数字に現れないディフェンスの部分も評価いただき、BEST5賞に選んでいただけたのかなと思います」と実りあるものになったとしています。

オールディフェンシブBEST5賞では、その岐阜女子からの2選手を含む、下記5名が選出されました。

#9 三宅 香菜選手(岐阜女子2年/172cm)
#10 小松 美羽選手(岐阜女子2年/163cm)
#6 白石 弥桜選手(桜花学園3年/184cm)
#18 ユサフ ボランレ アイシャット選手(京都精華学園3年/191cm)
#20 チャラウ アミ選手(東海大学付属福岡3年/188cm)

伝統的に粘り強いディフェンスを持ち味としている岐阜女子は、サイズで不利になったとしても、三宅選手や小松選手ら、それを覆す力ある選手がそろっていたからこそ、準優勝という好成績を残すことができたのでしょう。2年連続でMIPチーム賞に選出されたのも納得と言えます。

そのほか、ゴール下の守護神として君臨し、優勝に貢献した京都精華学園のアイシャット選手、留学生を抑えてブロック部門1位(平均3.6本)に輝いた桜花学園の白石選手、ブロック部門2位(平均3.1本)&リバウンド部門3位(平均15.7本)に入った東海大学付属福岡のチャラウ選手が名を連ねました。

そして新人BEST5賞に選ばれたのは下記の5人です。
#12 竹内 みや選手(桜花学園1年/161cm)
#13 満生 小珀選手(京都精華学園1年/166cm)
#11 杉山 もも選手(大阪薫英女学院1年/154cm)
#13 細澤 幸生選手(大阪薫英女学院1年/175cm)
#7 豊田 麻莉選手(東海大学付属福岡1年/160cm)

杉山選手、細澤選手は1年生コンビで全試合スタメンの座を守る安定感を見せ、竹内選手、豊田選手については「U18日清食品トップリーグ2024」の途中から先発に定着。満生選手はベンチスタートからチームに刺激を与える存在として力を発揮しました。いずれも今後がさらに楽しみな5選手です。

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この5選手の中で印象的なのが、竹内選手の変化です。相模女子大学中学部時代にはエースとして活躍し、クロスオーバーや巧みなハンドリングなど派手なプレーも印象的でした。しかし、今回の「U18日清食品トップリーグ2024」では「チームの勝ちにこだわる中で、安定感を第一に考えてプレーしています。まずは自分のシュートを考えていますが、先輩方が得点できる状況ならば、そこを生かすことを考えています」と語り、司令塔として一皮剥けた姿を見せてくれました。

全28試合の中で見せた高度な戦いや、選手たちがチャレンジする姿は、事前に試合に向けて準備をして迎えることができる「U18日清食品トップリーグ2024」だからこそ見られたものと言えるでしょう。その収穫が、どのように生かされるのか、受賞選手たちの今後が早くも楽しみです。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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