11月17日の「U18日清食品トップリーグ2024」男子最終日、国立代々木競技場 第二体育館は高校バスケファンに埋め尽され、懸命のプレーに歓声が上がりました。結果、福岡大学附属大濠(福岡県)が6勝1敗で初優勝。3点差以内での勝利が4試合と、接戦を制しての頂点でした。また準優勝の美濃加茂(岐阜県)、3位・福岡第一(福岡県)、4位・東山(京都府)、5位・開志国際(新潟県)が同じ4勝3敗で並ぶなど実力伯仲。全28試合で多くの選手が持ち味を発揮し、様々なドラマが生まれました。

その中で活躍を見せたのが、個人賞に選出された選手たちです。BEST5賞には、下記の5選手が選出されました。

#12 十返 翔里(八王子学園八王子3年／192cm)
#5 平良 宗龍選手(開志国際3年／182cm)
#5 瀬川 琉久選手(東山3年／184cm)
#8 渡邉 伶音選手(福岡大学附属大濠3年／206cm)
#13湧川 裕斗選手(福岡大学附属大濠3年／181cm)

優勝した福岡大学附属大濠からは、渡邉選手と湧川選手が選出されました。キャプテンとして優勝チームをリードした湧川選手は「こういう賞は初めてなので本当にうれしいです」と笑顔を見せ、「昨年から意識していた3ポイントシュートに加え、プレーメイクも任される中で成長を実感する一方、課題も感じているので改善していきたいです」とさらに前進したいとアピール。

男子日本代表合宿の合間を縫って最終戦に出場した渡邉選手も「選ばれて本当にうれしいです。オールラウンドな選手を目指して去年から練習してきたハンドラー役もこなしましたが、まだまだだと感じています。チームメイトが助けてくれたからこそのBEST5だと感謝して、もっと長所を伸ばしたいと思います」と同様に意欲を見せました。

また、オールディフェンシブBEST5賞には、下記5選手が選出されました。

#0 ニャン セハ セダト選手(八王子学園八王子1年／203cm)
#6 エブナ フェイバー選手(美濃加茂3年／203cm)
#8 深見 響敏選手(美濃加茂3年／174cm)
#14 高田 将吾選手(福岡大学附属大濠3年／189cm)
#33 宮本 聡選手(福岡第一2年／168cm)

福岡大学附属大濠の高田選手は「選んでいただけるとは思っていなかったですし、正直なところまだまだと感じています。でも、評価いただいたことを自信に変えて、もっとディフェンスの意識を強化してやっていきたいです」とチームメイトと同じく先を見据えてコメントしました。

準優勝となった美濃加茂からはフェイバー選手、深見選手の2名が選出されました。司令塔の深見選手は「美濃加茂はディフェンスがいいメンバーがそろっています。みんなのおかげでいただいた賞だと思います」とチームメイトに感謝したうえで、インターハイに続いて『U18日清食品トップリーグ2024』でも準優勝に終わったこともあって、「最後は優勝して終わりたいと思います」とリベンジを誓いました。

そして優勝した福岡大学附属大濠に唯一黒星を付けた開志国際は、MIPチーム賞を受賞。平良選手がBEST5賞を受賞しました。平良選手は「点を取るという部分に加えて、大会後半はリバウンドにも積極的に絡めたことを評価していただいたというのは素直にうれしいです。周りの選手が回してくれたボールを決め切れたことは良かったと思います」と受賞の喜びを語ると、「最後は開志国際らしいバスケができるようになったという手応えがあります。チームの調子が上がってきているので、プラスαを加えていきたいと思います」とアピールしました。

また、その開志国際からの1選手を含む下記5人が新人BEST5賞を受賞しています。

#0 ニャン セハ セダト選手(八王子学園八王子1年／203cm)
#13 高橋 歩路選手(開志国際1年／187cm)
#13 渡邊 聖選手(藤枝明誠1年／179cm)
#14 中村 颯斗選手(東山1年／178cm)
#35 山崎 燦吾選手(京都精華学園1年／175cm)

実力伯仲の『U18日清食品トップリーグ2024』は幕を閉じましたが、選手たちの挑戦はこれからも続きます。今後の舞台で見せるさらなる進化に期待したいと思います。