ラ・リーガに“ロナウド・ロス”の影響 レアル、バルサ、他チームにも変化の兆し
ロナウドの得点力に頼れなくなったレアル
CLでは2戦目でCSKAモスクワにまさかの敗戦を喫した 【Getty Images】
その傍ら、以前ほど相手ゴールを脅かす回数が減りつつあることは不安材料だ。今季の攻撃は個々の閃きに支えられたコンビネーションプレー、そしてギャレス・ベイルのスピードを生かした速攻が中心となっている。だがいずれも無得点に終わったセビージャ戦(0−3)、アトレティコ・マドリー戦(0−0)、そしてチャンピオンズリーグのCSKAモスクワ戦(0−1)という3連戦では、ロナウドの得点力に頼ることができなくなった影響を色濃く感じさせることになった。
バルセロナも新戦力を生かしきれず、国内リーグに対するモチベーションが低下している現状、もしアトレティコやセビージャがシーズンを通して安定したパフォーマンスを維持できるようであれば、ラ・リーガはより実力の拮抗した魅力的なコンペティションへと変貌する可能性がある。
いずれにせよ、ロナウドを失った影響はまだ表れ始めたばかりだ。何らかの結論を出すためには、もうしばらく動向を見守る必要があるだろう。
(翻訳:工藤拓)