U18侍Jでも「根尾さん」ぶりは健在 中国に大勝しW杯出場権を確保
打者も、投手も、守備も、走塁も
根尾は野球の能力だけでなく、10代とは思えない立ち居振る舞いでさらに評価を上げている 【Koji Watanabe - SAMURAI JAPAN】
試合後の取材でも、凛とした立ち姿で真っすぐ前を見据え、記者からの質問にハキハキと自分の考えを話す。否定するときは「いいえ」「ないです」ときっぱり。野球への真摯な取り組みや授業をしっかり受ける態度から、大阪桐蔭では同級生から「根尾さん」と呼ばれ、8月25日から結成されたU18侍ジャパンでもチームメートから「根尾さん」と言われていた。
今大会は「ワールドカップの出場権を勝ち取り、最低限の役割を果たせたけど、負けた悔しさはある」と振り返る。初戦の香港戦では人生初というサイクル安打を含む5打数5安打だったが、2戦目以降は13打数2安打とすっきりしない打席が続いた。「打たないといけないピッチャーを打てなかったのは技術不足」と木製バットへの対応が出来なかったのも事実。「日本とは違う野球を経験させてもらって、この経験を次に生かしたい。今日もミスショットがあったし、チームに戻って課題を克服したい」とさらなる成長を誓う。
U18侍ジャパンが解散すると、9月30日からは大阪桐蔭最後の公式戦となる国体へ挑む。7月の北大阪大会から甲子園、U18侍ジャパンと負けられない戦いが続き、ひと息入れたいと思うのが普通の高校生。ただ、「これから何をしたいか?」という問いに、根尾は「練習したい」と即答。
「どんな練習?」
「全部です。バッターも、ピッチャーも、守備も、走塁も」
やはり「根尾さん」のフレーズがよく似合う。