元気印のヤングなでしこが喜びを語る! U−20女子W杯 日本代表優勝報告会見
宝田沙織(セレッソ大阪堺レディース)
宝田(左)はブロンズブーツ賞とシルバーボール賞を獲得した 【スポーツナビ】
「(池田監督からは)自分たちが目標にしているのは優勝なので、そのために1試合1試合、しっかり成長していこうと言われていました。優勝というのは1年半前にチームが発足したときに自分たちが決めていた目標なので、そこはブレずにいました。
(東京五輪やその先に向けて)なでしこリーグであまりいい成績が出せなかった中で、この大会で自信になるプレーができたので、しっかり今後につなげていきたいです。個人的には、シュートの精度もそうですし、FWとして結果を残すことが大事なので、そこを突き詰めていきたいと思います」
長野風花(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ/韓国)
韓国移籍で苦労した長野(右)だが、チャレンジした自身の決断を誇った 【スポーツナビ】
「(会見で悩みがあったとコメントしていたが?)韓国移籍にあたって、いろいろな人からいろいろなことを言われました。でも私は絶対にもっとうまくなって、世界で活躍してやるという気持ちで今までやってきました。だから、それほど深く悩んでいたり、つらかったという感じではないです(笑)。こうして世界一になれたから、韓国に行ってよかったというわけではなくて、私はチャレンジすることが一番大事だと思っているので、結果がどうであれ、韓国でプレーするという決断をできたのが一番よかったことだと思っています。
(日本が世界で通用した部分は?)誰1人守備をサボることなく、ハードワークをして、その勢いのまま攻撃につなげて、というところです。守備で隙を作らない部分は通用したと思いますし、攻撃のアイデア、ダイレクトプレーなどはやっぱり海外の選手は対応しづらいんだな、というのは今回の大会であらためて実感しました。
(池田監督から手紙をもらったエピソードについて)U−19女子アジア選手権が終わった後に、太さんから選手1人1人に、手紙というかメッセージカードをもらいました。本当に1人1人のことを考えてくれているんだな、と感じました。お財布にいつもしまっています。(内容は?)秘密です。すいません(笑)。
太さんのために勝ちたいと思わせてくれる監督ですし、このチームの1人1人が本当にそう思っていて、みんな口に出してそれを言っていました。本当に感謝しかないです。太さんと一緒に戦ったのは1年半という短い期間ですけれど、その間に、太さんの人柄であったり、熱い思いがダイレクトに伝わりました。すごい監督です。
(大会中に印象に残った言葉は?)グループステージでスペインに負けて、次のパラグアイ戦前のミーティングで、太さんが泣きながら『俺はこのチームが大好きだし、まだまだこのチームで戦いたい』という言葉を言ってくれました。それを聞いてやるしかないと思いましたし、太さんを世界一の監督にしたいと思いました」
スタンボー華(INAC神戸レオネッサ)
「大会前は(クラブで)出場機会がなくて、ゲーム感覚という意味では不安に思うところもあったんですけれど、それでもそういうところを気にせず使ってくれた監督には本当に感謝しています。だからこそ、無失点で勝っていかなきゃいけないという思いがありました。(大会)最小失点の3点に抑えられたのは、チームにとっても自分自身にとっても大きかったなと思います。
(海外の選手は)シュートレンジが日本よりも広いので、日本にいるときよりもプレーの準備を早くしていかなきゃいけないというのは意識しました。だからこそしっかり反応できたと思うので、そこが自分で一番伸びた部分だと思っています」
池田太監督
チームは解散し、次の舞台でさらなる活躍を目指す 【スポーツナビ】
「グループステージが非常に大変な組でしたが、初戦で米国に勝つことができて、しっかり3ポイントで入れたのは大きかった。スペイン戦は敗れましたが選手たちは手応えも感じていたと思いますし、リスタートやセットプレーのところなど修正点もしっかり振り返ることができた。それでパラグアイ戦に入れましたね。
(パラグアイ戦前に涙ながらに話をしたと聞いたが?)そうやって言っていました? このチームの目標はてっぺんにあるけれども、グループステージで終わってしまう可能性もあった。だから『このチームはここで終わるべきチームじゃない』という話を、感情を込めて伝えました。涙ながらなんて大げさなものじゃありません(笑)。ボロボロ泣いたわけではないですよ。感情を込めて話したということです(笑)。
(よく泣いてしまう?)まあ、年ですから。でも、感情はすぐに出るほうだと思います。涙ですか? 頬のあたりが熱かったですね(笑)。
(U−19女子アジア選手権で手紙を渡したことについて)手紙というほどじゃないけれど、おめでとうのひと言と、選手について期待することであったり、できたことなどを、一文ですけれど(渡して)、そのときの気持ちを伝えました。世界一を目標に掲げていましたが、もちろんアジアを突破しなければいけなかったし、今までの悔しい思いもあったけれども、最後は決勝でしっかり勝ってW杯に出られることになった。そのことと、各選手への思いをちょっとメモに書いただけですよ。もちろん声も掛けますけれど、分かりやすく文字で書いたほうが伝わるかなと思ったので」