元気印のヤングなでしこが喜びを語る! U−20女子W杯 日本代表優勝報告会見
植木「世界一の景色をこのメンバーで見ることができてうれしい」
林(右)ら選手たちは、支えてくれた人たちへの感謝を語った 【スポーツナビ】
DF南萌華(キャプテン) このような形で優勝報告の場を設けていただきありがとうございます。このチームでの1年半の集大成として、W杯で優勝することができてすごくうれしく思います。このチームは1試合1試合を積み重ねていく中で成長していける素晴らしいチームでした。この素晴らしいスタッフとメンバーと優勝することができて本当に幸せでしたし、キャプテンをやることができて本当に誇りに思いました。今大会を糧にさらに成長していけるよう頑張ります。
DF高平美憂 皆で世界一を獲得できてうれしく思います。また、6試合の中で各国それぞれのサッカーのやり方を間近で見れたり、実際にプレーすることで自分自身もっと成長しなければならない部分がたくさん見つかりました。そして、一生忘れられない思い出ができたことがよかったと思います。応援ありがとうございました。
DF小野奈菜 ずっと目標にしていた世界一をこのメンバーとつかみ取ることができて本当にうれしかったです。この経験を生かしてこれからも頑張りたいと思います。応援ありがとうございました。
GK鈴木あぐり このチームの一員としてW杯という舞台で優勝を経験できたことを心から誇りに思う。そして約1年半、チームをまとめてくれた太さん(池田監督)をはじめスタッフの方々、キャプテンの萌華には本当に感謝しています。今後もたくさんの方々に支えられて今があるということを大切に、成長していけるよう努力します。たくさんの応援ありがとうございました。
MF福田ゆい 今回のW杯、このメンバーで優勝できてうれしく思います。世界のサッカーを肌で感じて、日本の良さも感じることができてよかったです。この経験を生かしてこれからも頑張りたいと思います。応援ありがとうございました。
MF宮澤ひなた たくさんの応援ありがとうございました。このメンバーで、最高の舞台で、最高の結果を出すことができて本当にうれしかったです。その結果を出せたのは多くの方々のサポートや応援があったからだと思っています。今後もたくさんの方々への感謝の気持ちを忘れず、この結果を第一歩としてもっと成長していきたいと思います。
MF長野風花 まずは世界一という目標を達成することができて非常にうれしく思います。大変でつらいこともありましたけれど、素晴らしいチームメートとスタッフとここまで来ることができて本当によかったと思います。これからも頑張ります。応援ありがとうございました。
MF今井裕里奈 初めての世界大会で素晴らしいメンバーとスタッフに囲まれ、最高の景色を見ることができたことをうれしく思います。サッカー人生はこれからまだまだ続くので、少しでも成長できるよう日々努力していきます。たくさんの応援ありがとうございました。
DF宮川麻都 このチームは本当にチームワークがよくて、チームワークがあったから優勝できたと思います。このメンバーとスタッフと世界一を取ることができて誇りに思います。応援ありがとうございました。
FW村岡真実 皆で目標にしていた世界一という目標を達成できたことがすごくうれしいです。素晴らしいスタッフの元でサッカーができたことが本当に財産になったと思います。これからのサッカー人生にこの経験を生かしてやっていけるようにします。たくさんの応援ありがとうございました。
MF佐藤瑞夏 このメンバーと最高のスタッフで世界一になれたことをとてもうれしく思います。この大会を終えて思ったことは、自分がもっとサッカーを好きになったこと、そしてもっとサッカーを知りたいと思いました。サッカーへの思いがもっと強くなりました。自チームに戻って日々、サッカーとぶつかり合いたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。
FW児野楓香 現地、日本で応援してくださった方々ありがとうございました。このチームで世界一になれてとてもうれしく思います。このチームは皆しっかりしていて、うまくて、学ぶことがたくさんありました。他の国の選手とサッカーをすることで分かったことがたくさんありました。このチームに携わることができたことを監督、スタッフ、コーチ、今まで支えてくださった方々、指導してくださった方々に感謝してこれからも成長していきたいと思います。ありがとうございました。
DF北村菜々美 まずこの最高のメンバーで世界一を取れたことをすごくうれしく思います。そして太さんの元でサッカーができたことはすごくいい経験になりました。この経験を生かして、チームに帰ってもここで終わりではなく、もっと上に進めるように頑張っていきたいと思います。応援ありがとうございました。
GKスタンボー華 この「太ジャパン」として、U−20W杯で金メダルを取れて本当にうれしく思います。そして、(鈴木)あぐりだったり(福田)まいだったり西入(俊浩GKコーチ)さんだったり、GKファミリーとして世界で戦えたことを本当に誇りに思います。できればまだまだこのチームで試合をしたいと思うのですが、それはできないので自チームに帰っても頑張りたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。
FW植木理子 チームワーク、結果ともに世界一のこのチームで戦えたことをうれしく思います。世界一の景色をこのメンバーで見ることができたことが今一番うれしいです。最高の夏を過ごすことができました。次の景色をまた見にいきたいと思います。応援ありがとうございました。
MF遠藤純 このチームの一員として戦い、優勝できたことをすごくうれしく思います。そしてこの経験を自分だけで味わうのではなく、いろいろな人たちに発信していくことがこれからの女子サッカーにつながると思う。たくさんの応援ありがとうございました。
GK福田まい このチームに携われたことに心から感謝します。世界一という経験を初めてして、世界のサッカーと日本のサッカーの違いを生で肌で感じることができ、とてもいい経験になりました。この経験を次に生かせるよう努力していきたいと思います。応援ありがとうございました。
MF林穂之香 自分たちで設定した「W杯で優勝する」という目標をしっかりと達成することができてとてもうれしく思います。ありきたりな言葉ですが、この貴重な経験をこれからのサッカー人生に生かしていきたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。
DF高橋はな この素晴らしいチームメートとスタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。このチームで過ごした時間は私の宝物です。これから先、私を支えてくださる方々への感謝を忘れずに日々励んでいきたいと思います。ありがとうございました。
DF牛島理子 最高の仲間と、太さんをはじめとする最高のスタッフの元でプレーできた時間は自分にとって宝物となりました。今の自分がここにいるのはたくさんの方々の支えがあってこそだと思うので、周りの方々や恵まれた環境への感謝の気持ちを忘れずに、これからも頑張っていきたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。
FW宝田沙織 このメンバーで世界一という最高の景色を見ることができてうれしかったです。この大会を通じてたくさん成長することができました。これからも感謝の気持ちを忘れずに、もう一度最高の景色を見れるよう頑張りたいと思います。ありがとうございました。
宮澤「監督からもらった手紙は宝物」
キャプテンの南(左)は池田監督を「熱男」と評し、世界一にしたいと思ったと明かした 【スポーツナビ】
――南と宮澤に質問。池田監督の印象は?
南 太さんと出会ったのはこのチームが発足した時です。当時から「熱男(あつお)」で(笑)。試合前のミーティングが印象に残っています。自分たちもモチベーションは上がっているのですが、太さんが「熱男」で、このチームに対する思いを毎回伝えてくれるので試合に臨む気持ちになると同時に、この素晴らしい監督を世界一にしたいという気持ちにさせてくれました。本当に素晴らしい監督です。
池田 ありがとうございます。ちょっとモチベーション上げ過ぎちゃった(笑)?
宮澤 太さんは本当に熱血で、いつでも選手のことを第一に考えてくれます。太さんの元でサッカーができた時間というのは自分にとって貴重で、宝物になりました。U−19女子アジア選手権のときに太さんからもらった手紙が自分の宝物になっていて、1人1人メッセージは違ったと思うのですが、その一言に太さんの思いがこもっているなと感じて、すごくうれしくて、太さんを世界一の監督にすることができてよかったと思います。
池田 ありがとうございます(笑)。
――池田監督に質問。太さんと呼ばれて選手からの求心力があるように見える。若い女性を指導する際に気を使ったことや気をつけていたことがあれば教えてほしい。
池田 まずは選手の元気に負けないことです。このチームの明るさもそうですし、私だけでなくスタッフの皆とよく話すのは、われわれのスタッフワークも選手に負けないよさを出していこうということでした。選手はよく観察していたり見ていたりするものですから、素晴らしいスタッフワークで、準備期間を含めて戦えたこと。そういうところは気にするというか、大事にしていたところです。
――長野選手に質問。スピーチの中で「つらいことがあった」と言っていたが、どう乗り越えたのか。いいことばかりではなかったと思うので、キャプテンの南選手にもつらいことをどう乗り越えたか教えてほしい。
長野 私自身、今年から韓国リーグに移籍して慣れない環境やプレースタイルで、自分で選んだ道ですけれど苦労したこともありました。やはり世界一になることだったり、もっとうまくなるというブレない目標があったので、そこに向かっていけばつらいことも乗り越えられましたし、この素晴らしいチームメートやスタッフの皆がいたからここまでやってこれたのかなと思います。
池田 このチームがつらかったわけじゃないよね(笑)?
長野 違います(笑)。このチームは最高です。
南 長野選手も言ってくれましたけれど、このチームでつらいことは少なかったです。試合に勝てなかったときは本当に悔しかったですけれど、チーム全員の支えがあってそれを乗り越えてきたというか。チームだけではなくてスタッフの方々も選手のことをよく気にかけてくれていて、そういったつらい時間が少なかったのはいろいろな方々の支えがあったからだと思います。何よりこのチームのチームワークがそういったことを少なくしてくれたし、乗り越えることができた要因だと思います。
――池田監督に質問。今回のチームは今までのなでしこジャパンの優勝とは違ったチームの良さがあったと思う。チーム作りや選手に求めたことは何かあるのか?
池田 シュートレンジを広げようという話はアジア予選の際にこのチームの課題でもありましたし、世界大会に出たら各国は日本よりもややシュートレンジが広いというのは、われわれはチームとして認識していましたし、選手にも伝えていました。なので、トレーニングの中でもそのレンジのシュートトレーニングもしましたし、選手たちに意識づけをしました。結果として、そのレンジからのゴールですとか、セカンドボールからのゴール、直接ゴールには入らなくても(チームを)勢いづけられる、CKを取れるといったプラスの面があったと感じています。
ゴールに向かう姿勢というのは、このチームの良さである自ら判断してゴールを奪いにいく。そうした根本的なプレーする喜び、ゴールを決める喜びみたいなものを持っている選手が多いので、その選手の良さを出せるように、ミスを恐れずにどんどんトライしていこうという話はしていたので、それを選手がピッチで表現してくれたのではないかと思っています。
――宝田選手と植木選手に質問。序盤は点が取れていなかったが、戦っていく中でターニングポイントはあったのか。何か変えたところがあれば教えてほしい。
植木 FWは4人いるのですが、4人で一緒に映像を見たり、試合を重ねていくごとにプレーのアイデアを出し合っていました。そのなかで全員がゴールを取るために努力した結果が後半戦につながったと感じています。
宝田 グループステージの2試合はFWの仕事ができませんでした。しっかりFW4人で話し合って修正してゴールを奪いにいく精度を高めようと意識しました。そのなかでゴールを奪えたことはよかったと思います。
――池田監督に質問。大会前の会見で共有した3つの目標があると話していた。「アジアを突破すること」「W杯を取ること」「なでしこジャパンに入ること」と。そのためには世界を経験して成長することが大事だと言っていたが、今大会を終えて上のカテゴリーに選手たちが食い込んでいくためのアドバイスがあれば教えてほしい。
池田 選手たちには大会を終えたらなでしこを目指すと常に話していましたし、まずはなでしこに入りたい、自分がもっとうまくなりたい、強くなりたいという意思をしっかりと持ってほしいと思っていますし、伝えています。世界大会を経験して、パワー、スピード、技術はさらにスケールアップしていかないといけないと感じていますし、通用した判断のスピードであったり技術力、複数が関わって攻撃も守備もできるという日本の良さにも磨きをかけていってほしいと思っています。
以下、会見後の囲み取材でのコメント