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内藤がLIJ対決制し決勝進出へ望み
オメガはまさかの連敗 飯伏も3敗目
内藤(右)がSANADAとのLIJ対決を制し首位タイに
内藤(右)がSANADAとのLIJ対決を制し首位タイに【写真:SHUHEI YOKOTA】

 新日本プロレスの真夏の祭典「戦国炎舞 -KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28」第16戦となる8日の神奈川・横浜文化体育館大会では、Bブロック公式戦5試合などが行われ、札止めとなる4952人を動員した。今年は20選手が2ブロックに分かれ、総当りリーグ戦で激突。各ブロックの1位同士が最終戦8.12東京・日本武道館のメインイベントで優勝決定戦を争う。


 この日はBブロック公式戦5試合が行われたが、関東地方に台風13号が接近している影響か、戦局も大荒れとなり、まさかの展開続出に客席が大きくどよめいた。


 メインイベントでは内藤哲也がSANADAとのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)同門対決に勝利。蝶野正洋(1991&92年)、天山広吉(2003&04年)以来となる、史上3人目の2連覇達成が見えてきた。

内藤は首位タイに並んで最終戦へ

内藤(左)は試合後、「SANADA、非常に手ごわい相手でしたよ」と相手を賞賛
内藤(左)は試合後、「SANADA、非常に手ごわい相手でしたよ」と相手を賞賛【写真:SHUHEI YOKOTA】

 内藤は06年に新日本で、SANADAは07年にライバル団体・全日本プロレスでデビュー。11年8.27武道館&12年2.19仙台で開催されたオールスター戦「ALL TOGETHER」では、それぞれの団体の未来を担うエース候補として、いずれもタッグ(6人タッグ)を結成。新日本&全日本の創立40周年記念大会として行われた12年7.1両国国技館にて、タッグながら初対戦(内藤&タマ・トンガ組vs.真田聖也&ジョー・ドーリング組)を果たしているが、シングルは初対決となる。


 内藤がグータッチを要求すると、SANADAは応じると見せかけ反撃を狙うが、内藤もこれを読んで先にアタック。場外で鉄柵に打ちつけ、花道へ連れ出して背中にドロップキック。リングに戻ったところへツバを吐きかけると、SANADAもバックドロップ、リープフロッグ、ドロップキック、プランチャ、ミサイルキック。内藤もトルネードDDT、雪崩式フランケンシュタイナー、グロリアと攻勢に出るが、SANADAもネックスクリュー、ミサイルキック、タイガースープレックス。さらに内藤のデスティーノを食らった直後に逆デスティーノを発射し、Skull Endで捕獲。しかし、ラウンディングボディープレスを内藤にかわされ自爆。それでも、なおも飛びつき式Skull End、ローリングバッククラッチホールドと貪欲に勝利を狙いに行くが、内藤が投げ捨てジャーマンからのデスティーノで振り切った。


 試合後はLIJメンバーのEVIL、BUSHIがリングイン。EVILの手には7.7米国カリフォルニア大会で首を負傷し、現在欠場中のもう1人のメンバー、高橋ヒロムのジャケットが握られており、内藤も「今頃、彼も新日本プロレスワールドで試合を観てると思う。すぐ帰ってくるのか、まだ時間がかかるのか分からないけど、高橋ヒロム、さっさと帰って来いよ」と呼びかけた。最後は恒例の「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の大合唱の後、ついに内藤とSANADAがグータッチ。そこにEVIL、BUSHIも加わり、あらためてLIJの絆を確かめ合った。


 バックステージでも「SANADA、非常に手ごわい相手でしたよ。さすがLIJのメンバー。頻繁に戦うことは無いにせよ、近い将来、また戦うことがあるでしょう」と、再戦の際には、さらに互いを競い合い、高め合えるよう呼びかけた内藤は、「他力本願だけど、一応残った。自力で何とかなる話じゃないけど、この夏、最高のクライマックスをオレが見せる。楽しみにしてください。武道館でまたお会いしましょう」と決勝進出、そして2連覇に希望を託した。


 これで内藤は6勝2敗と首位タイに浮上。最終戦8.11武道館では、難敵ザック・セイバーJr.戦に臨む。両者は今年の3.11兵庫での「NEW JAPAN CUP」1回戦で戦い、内藤が22分43秒、オリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デスで敗れているだけに、ここでザックに春のリベンジを果たし、決勝進出へ可能性をつなげたいところだ。


 一方、SANADAは4勝4敗。最終戦の石井智宏戦で勝ち越しを決め、新たなステージへとチャレンジを広げるか。

矢野がバレットの内紛に便乗しオメガから金星

疲労困憊で試合に臨んだオメガ(左)は矢野にまさかの黒星
疲労困憊で試合に臨んだオメガ(左)は矢野にまさかの黒星【写真:SHUHEI YOKOTA】

 単独首位に立っていた現IWGPヘビー級王者ケニー・オメガは、伏兵・矢野通に敗れ、まさかの大失速。3年連続の決勝進出、そして2年ぶり2度目の優勝へ、いきなりの黄信号が灯った。


 オメガは自身の試合が控えているにも関わらず、直前の飯伏幸太の試合に飛び込み、最愛のパートナーを体を張って救出。だが、BULLET CLUB OGの反撃にあい、大ダメージを負って、リング上にダウン。そんな状況にも関わらず、対戦相手の矢野が入場してきてしまう。矢野はこの千載一遇のチャンスに、早々にTシャツを脱ぎ捨て、ゴングを要請すると、いきなりカバー。オメガもこれはカウント2ではね返すが、なおも矢野はコーナーマットをすべてはぎ取り、オメガに金具攻撃。オメガもコーナーマットを手にチャンバラで応戦。矢野はならばと、今度はオメガと若手の成田蓮の手をテーピングでつなぎ、場外リングアウトを狙う作戦に。しかし、オメガは成田ごとリングインし、合体ラリアットで反撃に出る。テーピングをはずしたオメガは、Vトリガー、高速ドラゴンスープレックスから再度Vトリガーを狙うが、矢野は海野レフェリーをつかんで阻止すると、さらに海野レフェリーごとオメガに急所攻撃。さらに「フェアプレイ日大」に反する悪質タックルも炸裂。すると、そこにBULLET CLUB OGのタマ・トンガが乱入し、矢野、オメガに建て続けにガンスタンを見舞うと、ダウンしたオメガの上に矢野を載せて逃亡。このタイミングで息を吹き返した海野レフェリーがカウントを3つたたいたため、裁定は矢野の勝利という結果となった。


 これでオメガは6勝2敗と、6連勝からまさかの2連敗。現在1位タイで並ぶ内藤には直接対決で勝利しているため、最終戦8.11武道館での飯伏戦に勝利すれば、決勝進出はできるものの、やはり心配なのが、この試合で負った心身へのダメージと、BULLET CLUB OGによる乱入だ。


 一方、矢野は2勝6敗と最下位タイながら、よりにもよって、オメガ、飯伏というゴールデン☆ラヴァーズの2人から文字通りの大金星をGET。最終戦のタマ・トンガ戦は反則行為連発の大荒れの展開となりそうだ。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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