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丸藤&齋藤のベテランタッグが王座奪取
杉浦と潮崎がGHC前哨戦で激しい攻防
丸藤(右)、齋藤のベテランコンビがGHCタッグ王座を奪取
丸藤(右)、齋藤のベテランコンビがGHCタッグ王座を奪取【写真:前島康人】

 28日のプロレスリング・ノア「第12回グローバル・ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦』東京・後楽園ホール大会では、GHCタッグ選手権試合及びリーグ戦公式戦3試合などが行われ、台風接近中の中、935人を動員した。


 メインイベントのGHCタッグ選手権試合では、丸藤正道&齋藤彰俊組が、中嶋勝彦&マサ北宮のジ・アグレッションから王座を奪取。世代闘争をベテラン軍が制し、「まだまだオレたちの世代、突き進むぞ」と高らかに宣言した。


 6.10後楽園で突如勃発した「世代闘争」。両軍は6.26後楽園で6人タッグ戦で激突し、齋藤が北宮からピンフォールを奪うと、リング上から「これで文句ないだろ。GHCタッグ、丸藤選手と行かせてもらう」とパートナーに丸藤を指名した。


 齋藤はかつて新日本プロレスで「反選手会同盟」「平成維震軍」などのムーブメントを巻き起こした、昭和の時代も知る大ベテラン。一方、丸藤は18年前のノア旗揚げ戦に参戦。今年デビュー20周年を迎え、ますます円熟味を増している。対する中嶋は中学卒業後にプロレスの門をたたき、数々の団体のリングを経験。北宮は先日亡くなったマサ斎藤さんを敬愛し、独特のファイトスタイルを築き上げた。

齋藤が雄たけび「まだまだオレたちの世代、突き進むぞ」

この日は齋藤が大爆発。マサ北宮を沈めて勝利を奪った
この日は齋藤が大爆発。マサ北宮を沈めて勝利を奪った【写真:前島康人】

 若手、ベテラン軍双方のセコンドが見守る中、中嶋はいす攻撃をも辞さないラフファイトを展開し、北宮も齋藤のお株を奪う滞空式ブレーンバスター。これに対し、丸藤は10分過ぎ、2人をわざと場外へ落とすと、久々にノータッチトペを解禁。最近は飛び技を封印していたが、かつてはフェニックススプラッシュを披露していたこともあり、久々に見せたその華麗なフォームに客席が大きくどよめいた。


 15分過ぎには、北宮にキックのコンビネーションを炸裂。さらに齋藤を踏み台にしてのキックなど、ひらめきも見せる。追い込まれた北宮は、イスで齋藤の頭をブチ抜く反則攻撃に出ると、さらに、丸藤の虎王が齋藤に誤爆するアクシデントもあり、一気に王者組ペースへ。中嶋が丸藤を垂直落下式ブレーンバスター、顔面蹴りでダウンさせ、齋藤にもハイキックを炸裂。北宮、中嶋が続けて齋藤をジャーマンスープレックスで投げるが、齋藤がすぐさま起き上がってダブルのラリアットで反撃。北宮は齋藤にサイトースープレックスを仕掛けるが、齋藤もバックドロップでお返しすると、北宮、中嶋に続けざまにスイクルデス。すかさず北宮をデスブランドでマットに沈めた。

セコンド陣を呼び込み、ベテラン勢の勢いを示した
セコンド陣を呼び込み、ベテラン勢の勢いを示した【写真:前島康人】

 25分を超える熱戦でベルトをつかんだ丸藤&齋藤は、セコンド陣営もリングに招いて記念撮影。12年12月以来、約5年半ぶりにタッグ王座を巻いた齋藤は、“天才”でありながら、我を張らずに懸命にサポートに徹してくれる丸藤に深い感謝を示した上で、「これがオレの今のノアに対する魂のメッセージだ。まだまだオレたちの世代、突き進むぞ」と雄たけび。「今日、オレ、何もしてないです」と齋藤の頑張りを褒め称えた丸藤は、「オレと齋藤さんがこのベルトを獲って、シングルは杉浦。その意味が分かるか? 時代はオレたちを求めてる。オレたちはアイツらの厚い壁でいる。そして、これから、このパートナーと、熱い熱い防衛戦を繰り広げていきたい」と、まだまだ世代交代はさせないとアピール。デビュー20周年という節目にベルトを巻けたことに感謝しつつ、今後の防衛ロードについては「同じ世代とやるより、若い世代に来てもらいたい。何なら、中嶋&北宮ともう1回やってもいい」と今後も世代闘争の継続を訴えた。

世代闘争はベテラン軍が意地の勝利

潮崎(右)と杉浦がGHC前哨戦で激しいぶつかり合いを見せた
潮崎(右)と杉浦がGHC前哨戦で激しいぶつかり合いを見せた【写真:前島康人】

 世代闘争8人タッグマッチでは、杉浦貴&田中将斗&モハメド ヨネ&クワイエット・ストーム組vs.潮崎豪&拳王&小峠篤司&清宮海斗組が激突。8.18神奈川・カルッツかわさきでGHCヘビー級王座を争う王者・杉浦と挑戦者・潮崎が前哨戦を繰り広げた。


 杉浦と潮崎は、6.10後楽園でタッグで対戦(杉浦&丸藤正道組vs.潮崎&中嶋勝彦)し、杉浦が潮崎の豪腕ラリアットに敗北。6.26後楽園で拳王を下し、3度目の防衛に成功した杉浦は、「オレはおまえを待ってたんだよ。6.10で負けたの忘れないよ」と潮崎を呼び止めると、潮崎も「世代交代、それ以上にオレは杉浦、おまえに勝ちたい。強いおまえからこのベルト、奪ってやりたい。次、このベルト、挑戦させくれ」と挑戦表明。杉浦も「待ってたんだよ。いつでもやってやるよ」と早期のタイトル戦を要求し、ノア初進出会場でのビッグイベントで決着戦が実現することになった。


 若手軍が血気盛んにベテラン軍にかみ付く中、存在感を発揮したのが潮崎。小峠を逆エビ固めでとらえた田中の胸板に逆水平チョップを連射して倒すと、杉浦にはドロップキック、逆水平チョップ、ブレーンバスターから、コーナーに詰めてマシンガンチョップを炸裂。杉浦もお返しのエルボーを連射し、ジャーマンスープレックスで投げるも、潮崎は着地して切り返すと、返す刀でラリアット。拳王のキックと田中のエルボーによる打撃戦から、清宮が田中にドロップキック、ジャーマンスープレックスとたたみかけるも、田中が清宮を垂直落下式ブレーンバスターからのスライディングDで粉砕。試合終了のゴングが鳴った後も、杉浦と潮崎は場外で激しくやり合い、セコンドが強引に引き離した。


 潮崎の逆水平チョップで胸板がドス黒く変色し、切り裂かれた皮膚から血が噴き出しながらも、インタビューに応じた杉浦は「若いヤツら、何も怖くないよ。潮崎のチョップも、あれぐらいやってくれないと、オレもアイツの顔面にエルボーをブチ込みがいがない」と涼しい顔。やられた分だけやり返した上で、ベルトを死守すると宣言した。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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