【ノア】丸藤&齋藤のベテランタッグが王座奪取 杉浦と潮崎がGHC前哨戦で激しい攻防

高木裕美

ジュニアタッグリーグ戦はZERO1コンビが単独首位に

ZERO1の日高(右)と菅原の2人がタッグリーグ戦単独首位に。早くも優勝宣言をした 【写真:前島康人】

「第12回グローバル・ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦」では、公式戦3試合が行われた。

 ZERO1の日高郁人&菅原拓也組(4勝1敗=8点)は、現GHCジュニアタッグ王者組であるHi69&田中稔組(2勝3敗=4点)に勝利し、単独首位に浮上。優勝&王座奪取&ノア旗揚げ記念日の乗っ取りを高らかに宣言した。

 出会ってから20年以上の歴史を誇り、過去にはZERO1のNWAインターナショナルライトタッグ王座も獲得している「相方タッグ」に対し、現王者組は互いにパートナーを失った急造タッグ。日高と稔は共にかつて藤原組、格闘探偵団バトラーツで同じ釜の飯を食った間柄でもある。

 日高がHi69にドラゴンスクリューを見舞うと、稔も菅原にドラゴンスクリュー。相方タッグはHi69にサンドイッチ延髄斬りを放ち、日高が低空ミサイルキック。しかし、Hi69もショーンキャプチャーを切り返し、バックドロップで投げると、連係攻撃から稔がフットスタンプ、Hi69がファルコンアロー。しかし、日高は今度こそHi69をショーンキャプチャーでとらえると、菅原も稔を十三不塔の形で担ぎ上げ、相方をアシストする。15分過ぎ、Hi69が菅原にラリアットを見舞い反撃に出るも、日高がHi69のフランケンシュタイナーを切り返してショーンキャプチャーで再度捕獲。ギブアップを奪い取った。

 試合後、マイクを握った菅原は「ジュニアリーグの決勝戦は8.5後楽園。ノアの旗揚げ記念日かもしれないが、日高郁人の誕生日でもある。盛大に日高の誕生日を祝うため、オレらがベルトを獲るぞ!」と、リング上から高らかに宣言。“18歳”を迎えるノアの「誕生日」を、46歳になる日高のバースデーパーティーとして乗っ取り、リーグ戦優勝もGHCジュニアタッグ王座もすべてかっさらうと予告した。

 一方、日高も稔に対し、「オレたちの共通の師匠(藤原喜明)から、『チャンピオンは、相撲だってジャンケンだって何だって、負けたらダメ』って教わらなかったか? 分かったらそのベルトをよこせ」と、王座の譲渡を突きつけた。

8.5後楽園大会で上位2チームが優勝決定戦へ

ジュニアタッグリーグ戦も終盤戦。決勝へ進むのはどのチームか 【写真:前島康人】

 HAYATA&YO−HEY組(3勝2敗=6点)は大原はじめ&熊野準組(3勝2敗=6点)に辛勝。バックブリーカーズの執拗な背骨攻めに苦しめられ、10分過ぎにはYO-HEYが大原のバックブリーカー2連発、旋回式バックブリーカーからのムイビエンで「あと2秒続いたらタップしようと思ってた」という状況まで追い込まれるも、カットに入ったHAYATAがヘデックで大原の首をマットに突き刺すと、すかさずYO-HEYが丸め込んで3カウントを奪取した。

 原田大輔&タダスケ組(3勝2敗=6点)vs.リッキー・マルビン&エル・イホ・デル・パンテーラ組(3勝2敗=6点)は、抜群の会場人気を誇るベテランのマルビン&ペンターラ組が好連係で勝ち星をゲットした。

 マルビン組は序盤にダブルのティヘラ、トペスイシーダを決め、息の合った連係を見せるのに対し、原田はドロップキックをタダスケに誤爆。パンテーラの雪崩式フランケンシュタイナー、マルビンのムーンサルトプレスの連係を食らったタダスケも、マルビンにトップロープからのスーパーパワーボムで反撃に出るが、パンテーラがカット。ならばと原田がパンテーラをバックドロップで分断し、タダスケが孤立したマルビンを仕留めにかかるも、逆にマルビンがソバットから変形エビ固めで丸め込んで逆転の3カウントを奪った。

 なお、最終公式戦となる7.31神奈川・横浜ラジアントホール大会では、Hi69組vs.マルビン組、原田組vs.大原組、HAYATA組vs.日高組が行われ、リーグ戦の得点上位2チームが8.5後楽園で優勝決定戦を争う。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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