AFC U23アジアカップの準々決勝が25日に行われ、U-23カタール代表を下したU-23日本代表が準決勝に駒を進めた。

開催国のカタールと対戦した日本は、3日前のU-23韓国代表戦からスタメンを10人変更。4-3-3の布陣を採用し、GKは小久保 玲央ブライアン、最終ラインは関根 大輝、木村 誠二、高井 幸大、大畑 歩夢が形成。中盤アンカーは藤田 譲瑠チマが務め、インサイドハーフには山本 理仁と松木 玖生が入った。3トップは右から山田 楓喜、細谷 真大、佐藤 恵允が並んでいる。

試合は開始早々に動く。2分、敵陣で相手のパスを奪った山田がカットインから豪快に左足を振り抜くと、これが勢いよく相手ゴールに突き刺さる。幸先良く先制した日本はその後も押し気味に試合を進めたが5バックを敷くカタールの守備に手こずり、追加点は奪えない。すると24分、左サイドから上げられたクロスを頭で合わせられ、同点とされてしまった。

嫌な流れになりかけたものの、前半終了間際に細谷を足の裏で蹴った相手GKのユーセフ アブドゥラーが退場となり、日本は数的優位を手にする。しかし後半立ち上がりにセットプレーから失点し、逆転を許してしまった。

苦境に陥った日本は猛攻を仕掛けるも、なかなか同点に追いつくことができない。しかし67分、山本の右からのCKを木村が頭で合わせ、同点に追いつくことに成功した。

その後も日本は攻め立てたが勝ち越しゴールは奪えず、2-2のまま延長戦に突入。すると延長前半の101分、エリア内で荒木 遼太郎のパスを受けた細谷が右足で蹴り込み、値千金の勝ち越しゴールをマーク。さらに112分には途中出場の内野 航太郎にもゴールが生まれ、4-2で勝利した。

延長戦の末に難敵を撃破した日本はベスト4に進出し、パリ五輪出場に王手をかけている。