首位打者争いはセパともに大激戦! 最高のバットマンは誰になる?
ヤクルト坂口が首位打者を獲得すれば、史上初の「自由契約から首位打者」となる 【写真は共同】
上位4選手が8厘差にひしめくセ・リーグ
それ以下も差は少なく、5位に打率3割2分1厘で昨季首位打者の宮崎敏郎(横浜DeNA)が付け、6位が打率3割1分7厘の松山竜平(広島)、7位が打率3割1分0厘のアルモンテ(中日)と続き、青木宣親(ヤクルト)も打率3割0分5厘8毛まで打率を上げてきた。さらに岡本和真(巨人)、糸井嘉男(阪神)、鈴木誠也(広島)までの上位11選手が打率3割を超えている。
開幕直後に坂本とアルモンテの2人が勢いよく飛び出したが、この2人が交流戦に入って足踏みする間に坂口が着実にヒットを重ね、6月に入ってからは青木、松山、平田、丸といった面々が打率を急上昇させた結果、日替わりで打率トップが入れ替わる事態となったのだ。
再起の33歳、覚醒の30歳
新境地を切り開いているのは平田だ。高校時代から一発長打が魅力のスラッガーの肩書を背負っていたが、30歳で迎えた今季はヒットメーカーに変貌。4月終了時点では打率2割5分0厘も、5月に月間打率4割3分1厘をマークし、6月も月間打率3割5分1厘と好調をキープ。本塁打は5本と少ないが、元々、足が速くて小技も可能。打順は5番だが、第2のリードオフマンのイメージでヒットを重ねている。
その他でも、丸がさらにスケールアップした姿を見せ、今季は1番に座る坂本も充実一途。過去3度の首位打者(05、07、10年)経験者で7年ぶりの日本球界復帰となった青木は、6月に打率3割8分8厘と“爆上げ”。上位4人に追い付きそうな勢いを見せており、さらなる混戦模様となる気配もある。