JリーグクラブにSlackを入れてみた 「IT活用でJクラブは変わる」第1回
縁あって、5月から栃木SCのフロントスタッフとして働いています 【(C)J.LEAGUE】
そんな私がなぜ栃木SCで働くことになったのか。一言で言うと、弊社社長の橋本大輔との出会いがあったからです。橋本は現在42歳と、Jリーグ54クラブの社長の中でも若い部類に属し、とても柔軟な考えを持っていました。そんな橋本が、最初の面接で開口一番、私に言ったのが「うちはデジタルが弱い」という言葉でした。
ただ、この「うちはデジタルが弱い」というセリフは、経営者の時候の挨拶(あいさつ)のようなもので、中小零細企業の社長の大半が自社をこのように評します。つまり、たいていの場合はとりたててその会社だけが遅れているわけではなく、どこもそれほど大差はないのです。
入社初日、メールの多さに驚く
「◯◯さん、この件ご確認をお願いします」「社長、こちらが本日の日報です」といったやりとりを、すべてメールで行っているのです(ちなみに、スポーツ業界にはメールよりさらに厄介な「FAX文化」というものもあるのですが、これについては後日また機会があればお話します)。
もしかしたら、これが日本の企業の当たり前の姿なのかもしれません。しかし、ITスタートアップ業界ですっかり「チャット文化」に慣れてしまっている私にとっては、このやりとりが著しく生産性を下げているように見えました。毎回、社内の人が相手なのに「◯◯様」と宛名を書いている人もいれば「お疲れ様です」と挨拶を書いている人もいます。チャットならばスタンプ一発で終わるところも、メールだとそうはいきません。丁寧にしたくなくても丁寧にならざるを得ないのです。
入社3日目、Slackのアカウントを作って社長に送りつける
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そこで私は、導入に際して次のようなフローを立てました。
【提供:江藤美帆】
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