大迫「運も味方して勝ち点3を取れた」 W杯コロンビア戦後、選手コメント

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大迫(中央)は決勝ゴールを振り返り、「本当に夢だった」とよろこんだ 【Getty Images】

 サッカー日本代表は19日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会のグループリーグ第1戦でコロンビア代表と対戦し、2−1で勝利。白星スタートを飾った。

 日本は前半開始3分にカルロス・サンチェスのハンドからPKを得ると、6分に香川真司がきっちりと決めて先制。このプレーでサンチェスは退場となり、日本が数的優位に立つ。前半39分にはコロンビアにFKから同点ゴールを許すも、後半28分には本田圭佑のCKから大迫勇也が決めて再びリードを奪った。日本は数的優位を生かしながら時計の針をうまく進め、試合終了のホイッスルを迎えた。

 試合後、決勝ゴールを挙げた大迫は「本当に夢だった」とW杯でのゴールを喜び、「練習から(CKでの)得点が多かった。あの形で本当に質のいいボールをゴール前に入れてくれたので、感謝しかない」とアシストをした本田への感謝を示した。また先制点を決めた香川は、「チームとして大きかった」と自身のゴールを振り返りつつも、「次はもっと内容であったり、チームとしての戦い方で改善しなければいけない」と次戦へ向けて気を引き締めた。

 日本の次戦は24日、エカテリンブルクでセネガルと対戦する。

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)

「4年間ドイツでやってきて本当によかった」

(夢のゴールと1勝を挙げて)本当に夢だったので、うれしさはすごくあります。(最初の得点に絡んだ走りとシュートは素晴らしかったが)あそこで競り勝ったのはすごくよかったし、個人的には決めたかったけれど、結果オーライになったので本当によかったです。あそこで負けずにディフェンスに勝てたことは、この4年間ドイツでやってきて本当によかったと思います。

(最初のワンプレーで先制したのは大きかった?)キャンプに入る前からみんなとずっと、立ち上がりが一番大事でW杯を左右すると話していたし、自分でもそこはずっと思っていたので、本当に理想の形で入れたと思います。

(相手が1人少なくなって難しくなった?)いや、相手が1人少なくなってくれて本当に助かった。1点返されてしまいましたけれど、ボールを持つところは持てたし、落ち着いて各々がプレーできたと思います。ただ、ここで満足はしたくないので、これからまた引き続きやるだけです。

(0−0で終わった前回大会のギリシャ戦では1人少ない相手に決められなかったが、その教訓は生かされた?)ゴール前には入れてくれというのはみんなに言うし、やっぱりクロスやセットプレーが増えてこないと点数は入らない。つなぐだけではダメということは前の(ヴァイッド・)ハリル(ホジッチ)さんの時からも言われていたことです。

(試合前にあまりしゃべらなかったが、その胸中は?)もう言うことないでしょ。毎日毎日、本当にやるだけなので。いくらたたかれても試合はあるし、いくらいいこと書かれても試合はあるというふうに僕は考えています。その中で結果を出すことが全てだし、そこで出せなかったらたたかれてもしょうがない、と割り切ってやっていました。

(4年前のコートジボワール戦と展開が酷似していたが、どういう心境でやっていた?)僕の中では、だからこそ前回の経験が生きたかなと。前回の初戦でああいう負け方をしてしまって、個人的には何もできなかったので。W杯は全てがうまくいく大会ではないので、本当に悪い時もあるし、その中でどれだけ自分たちが歯を食いしばって頑張るかだと思います。そのへんは、経験ある選手がすごく多くて、スムーズに試合はできたとは思います。サッカーは結果論なので、勝ったらそういうふうに言われる。それが全てではないと思いますけれど、本当に今日は運も味方して勝ち点3を取れたと思います。

(ゴールを取った時は)素直にうれしかったです。みんなでこの長い準備期間で練習をしてきて、まとまってできて、勝ち越し点を取れた時にまずはチームのベンチに行こうと考えました。(CKのボールに対しての反応は素晴らしかったが)圭佑さんが本当に練習からすごくいいボールを蹴ってくれていて、練習から得点が多かった。あの形で本当に質のいいボールをゴール前に入れてくれたので、感謝しかないですね。(相手DFも背が高いのに頭1つ抜け出していたが)ちゃんと僕のところに落ちてきたので、ボールが(良かった)。本当に有難いです。

(ストライカーとして手応えは)もちろんいい感覚ですし、みんなの雰囲気もすごくいい。ロッカールームに帰って笑顔が見れたことがすごくジーンと来ましたし、まだまだ続くので頑張っていきます。

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

先制点を決めた香川は、「4年前の経験をしっかりと生かせた」と勝因を語った 【Getty Images】

「4年前の経験をしっかりと生かせた」

 とりあえずはよかったです。いいスタートが切れたと思います。(PKを取ったシーンは)サコ(大迫勇也)があれだけ粘ってくれて、僕の直感じゃないですけれど、GKが弾くんじゃないかというのがあった。本当にいいところにこぼれたので、決められればベストでした。でも結果論、あれで退場者が出て、ペナルティー(キック)をしっかり決められたことは、チームとして大きかったと思います。

(キッカーは決まっていた?)決まっていないですね。自分で取ったので、そこは蹴る気満々でした。(PKを)練習していたので、うまく結果として表れたのはよかったです。(GKを見てから蹴った?)ちょっとタイミングを外す、というのは頭の中にありました。相手もたぶんデータが取れていなかったと思いますし、だからこそ使えるなとは思っていたので、うまくできたとは思いました。

(よく走っていたがコンディションは?)やっぱり点を取れば気持ちが楽になるのは分かっていたからこそ、それを味方にして、守備の方で走ることは意識しました。チームとしても初戦なので、そこの難しさはたぶんみんな感じたと思います。ただ本当に最後、(本田)圭佑君もそうですけど、サコがああやってセットプレーから取れて、しっかり勝ち切れたことが何よりもよかったです。

(プレーからは自信が満ち溢れていたように見えたが?)自分は信じるしかなかったですし、こうやって勝ち切れたことで本当にホッとしています。ただ、もう次に目を向けたいなと。もちろんこの勝利はうれしいですけれど、次はもっと内容であったり、チームとしての戦い方で改善しなければいけないところはあるので、気を引き締めていきたいと思います。

(4年間やってきたことを証明したいと言っていたが)そうですね。やはりピッチで見せる、勝ち取ることしかできないので。やはり4年前の初戦(コートジボワールに1−2で逆転負け)は忘れもしないですし、こうやってみんなと一緒に勝ち切れて本当によかったです。ただ、この1勝だけじゃないので、やっぱりまずはグループリーグを突破することに目を向けていきたい。そういう意味では本当にいいスタートは切れた。4年前の経験をしっかりと生かせたのかなと思います。

(先制点が決まった時の心境は)やはり先制点はすごく大事だと。それしかなかったので、やっぱり喜びの感情は出ました。まあ、もうちょっと落ち着いた方がいいんじゃないかって(笑)。本当に大事なスタートだったので、よかったと思います。

(W杯で決める点は違う?)そうですね、4年に一度なので。試合前に、このシチュエーションをどれに例えられるかと考えていたのですが、(DFB)ポカールの決勝であったり、チャンピオンズリーグであったりでビッグクラブとやっていても、やはりこの初戦というのはちょっと違う雰囲気。ただ、それを自分は自信に変えて、やるしかなかった。いろいろな感情は出てきましたけれど、逆にそれを抑えるのは大変でしたし、本当にこの1試合に集中すること、ピッチでいつも通りやり続けることだけを自分に言い聞かせて、そこのコントロールはすごく大変でした。

本田圭佑(パチューカ/メキシコ)

本田は「ようやくスタートに立てた」と持論を展開した 【Getty Images】

「ようやくスタートに立てた」

(監督はきっ抗した場面を変えてほしいという意図で投入したと言っていたが)指示としては、結果が欲しい状況だったので。あとはサコに対しての伝言があったりとか、ちょっとつなぎの方に参加し過ぎていた部分があるので、西野さんとしてはあの状況ではイチかバチか(大迫には)中にいさせたいという伝言も兼ねて入りました。僕自身はまあ……。

(ベンチからどう戦況を見ていた?)2点目が欲しかったですよね。反省しないといけないところはやっぱりあって、なぜかトーンダウンしてしまった。でも向こうもしっかりまず守るということをやってきたので、たしかにそんなに簡単に2点目を取れるということではなかったです。メンタル的なところでは、良い反省点が出たと思います。

(決勝点につながったCKを振り返って)練習でやっていたことが出た。大迫が練習でもCKからよく点を取ってくれていた。ポジショニングが本当に素晴らしかったし、最後身体を伸ばして触ったところも素晴らしいと思います。

(途中出場でひと仕事をするのは本田らしい?)いやいや、そんなに大したことはなくて、どちらかと言ったら1本目のシュートをダフった方が悔しい。あそこのためにやってきている部分があるので、今日はあまりよくなかったです。このハプニングはちょっと(南アフリカ大会初戦の)カメルーン戦と少し被る。あの時は退場してないんですけれど、(アレクサンドル・)ソングが出てこなくて19歳が出てきたりとか、そういうラッキーをモノにしたという点では、みんな本当に良かったと思います。真司もしっかりPKを決めてサコも決めて、前回のW杯で悔しい思いをした選手が決められたのは、次に生かせるんじゃないかなと思います。彼らが良い自信を持って、次にまた挑んでいけるんじゃないかと思います。

(初戦をとった意味は)自信を過信に変えるタイミングというのは、そういうことです。この勝利がまた良い意味で、冷静に調子に乗れればと思います。僕はあまり調子に乗らずに、そのギャップを埋めたいなと思うんですけれど。(原口)元気とか昌子(源)とか(酒井)宏樹、(乾)貴士、このへんは今日勝ったことですごく緊張感がほぐれたんじゃないかと思います。不完全燃焼だと思うんですよ、貴士にしても。満足したプレーを1個も見せられていないと僕は思っているので、そういう意味で後悔しない大会にするために、次からもっと貪欲にいこうという気になれるんじゃないかなと思います。

(3大会目だが、どういうメンタルでいた? 冷静でいた?)冷静ですし、僕としてはホッとしている。ようやくスタートに立てたというところ。スタートに立てずに終わることだけは、という緊張感を持って挑んできているので、ここからようやくW杯が始まるという気がしています。(3大会連続でアシストを決めたが)3大会連続、岡崎(慎司)にアシストしたいですね。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

「浮足立たずに次に向けていい準備をしたい」と試合後に冷静なコメントを見せた吉田(右) 【Getty Images】

「浮足立たずに次に向けていい準備をしたい」

(勝因は)1つをピックアップするのは難しいですけれど、相手が退場して、PKで得点できたというラッキーな部分はありますし……。前回大会で先制して受け身になってしまったところを強気にいこうというところも、前半ちょっと引き気味になりましたけれど、後半はすごくよくなったんじゃないかと思います。追加点が取れたのも大きかったですし、同点になってからもう1回点を取りにいったのも非常によかったと思います。

(攻めていたが点が取れずに苦しい展開だった?)焦らないように、前掛かりになりすぎてカウンターを食らわないように。1−1でも最悪OKというくらい割り切ってやっていました。個人的には、それも伝えていましたしね。1−1になった時にも、仮に2−2になったとしても焦らずにやろうと声をかけていました。ただ、2点目を取れたのは本当に大きかったです。

(ラダメル・ファルカオをうまくおさえていたが)足元に入るところに関しては、ファウルを奪うのが非常にうまい選手なので、注意しなければいけないと。逆に言うと、下がってクサビなんかはシンプルにやってくるのであまり脅威ではなかった。大事なのはボックスに入ってきてからのところだったので、そこにいいボールを上げさせなかったというのが1ついいところです。ハメス(・ロドリゲス)が出ていないのもありましたが、いろいろな要因はあると思いますけれど、そこが1つよかったと思います。

 ただ結局ファルカオにファウルを奪われて、課題のセットプレーから失点してしまった。そこはもちろん次に向けて修正しないといけないところです。1勝しただけなので、浮足立たずに次に向けていい準備をしたいと思います。いいリカバリーと、いい対策を練ってやりたいと思います。

(1−1の後半は意思統一がしにくいが、今日はどういうコミュニケーションをとった?)前回大会の反省も踏まえて声が伝わりづらい、指示が通りづらい、コミュニケーションが取りづらいというのは分かっていたので、各駅で。僕から(柴崎)岳とハセさん(長谷部誠)とか。僕から(サイドの)乾とか元気に伝えるのは非常に難しかったので、それがうまくできたかなと。ハーフタイムの話し合いもすごくよかったと思います。何よりもいい準備をしてきたので、慌てることがなかったのが大きいと思います。

(代表入りから7年でW杯初勝利となったが)長かったなって本当に思います(笑)。すごくうれしかったですし、みんなと喜びを爆発させたかったんですけれど、(試合後に)ドーピング(検査の対象に)になっちゃったので(苦笑)。そこだけがちょっと残念ですけれど、次また勝って喜びたいですし、ある意味、ドーピングで落ち着いて客観的に試合を振り返れて、次に向けての考えもできたので、これも何かのメッセージかなと思っています。

(苦手だった南米勢からの勝利は自信につながる?)正直、コロンビアはもっと来ると思っていた。退場したというのも影響していると思いますけれど、そうは言ってももうちょっと危ないシーンを作られるんじゃないかなという準備はしていました。いろいろなシチュエーションを想定して準備してきたので、僕だけじゃなくて、他の選手もパニックに陥らなかったというのは非常によかったです。

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