日本記録に接近している男子走幅跳 橋岡と酒井の“10代対決”勝者は!?
勢い乗る学生と実力派の実業団勢
昨年の日本選手権覇者・橋岡優輝。日本大の先輩たちとともに、男子走幅跳をけん引した 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
その日本大勢が、今年春の主要大会をけん引。4月29日の織田記念国際は小田が7メートル77(+1.3)、山川が7メートル75(+1.5)、橋岡が7メートル74(+1.6)。“日大トリオ”がきん差の戦いを演じて、上位を独占した。さらに5月20日のゴールデングランプリ大阪は、橋岡が7メートル83(±0)で日本人トップに立った。
関東インカレで“スター候補”となった酒井
関東インカレで追い風参考ながら8メートル31を記録し、橋岡を破って優勝した 【写真は共同】
この大会では、追い風参考ながら4人が8メートルをオーバーした。8メートル04(+4.7)で3位に入った川島鶴槙(順天堂大)は、水戸招待でも8メートル04(+2.7)をマーク。走幅跳と三段跳の“二刀流”で、三段跳は昨年の日本選手権で7位に入っている。
4回目に8メートル03(+4.7)、6回目に8メートル02(+6.1)と2度大台ジャンプを見せた4位の津波響樹(東洋大)は、昨年の日本インカレを8メートル09(+2.0)で制した学生王者。3月に踏み切り脚とは逆の右スネを痛めた影響で、今季は跳躍回数を制限してきた。関東インカレで初優勝した男子4×100メートルリレーで1走を務めるスピードが魅力だ。
学生が躍進しているが、経験値で勝る社会人も負けられない。日本大OBの山川と小田のほかにも、前回2位で8メートル11の自己ベストを持つ下野伸一郎(九電工)、8メートルジャンパーの城山正太郎(ゼンリン)、2度の優勝経験を持つ嶺村鴻太(富士通)らも「アジア大会代表」の座を狙っている。