ジダンが退団を決意したいくつもの理由 レアルの後任探しは困難な挑戦に
誰がレアル・マドリーを率いるのか?
ポチェッティーノはトッテナムとの契約を2023年まで延長したばかり。果たして後任監督は? 【写真:ロイター/アフロ】
来季のチーム作りに着手するためには、遅くとも7月までには新監督を決めなければならない。その点、既にペレスはマウリシオ・ポチェッティーノを後継者に選んでいるようだが、彼はトッテナムとの契約を2023年まで延長したばかりで、一方的に契約を解除できる違約金も設定されていない。しかもトッテナムはチームのベースとなる主力選手の大半と大幅な契約延長を交わしたばかり。それは彼らがポチェッティーノを旗手とした長期的な強化プロジェクトをはっきりと描いていることを意味する。
このような状況でレアル・マドリーがポチェッティーノの招へいを実現するためには、多額の投資が必要になるだろう。たとえそれが全くもって想定外の支出になるとしてもだ。
ジダンはレアル・マドリーの地盤を揺るがす大地震をもたらした。だが選手たちも役員たちも、それが全くの想定外だったとは言えないはずだ。今レアル・マドリーがやるべきは、ジダンと同様の長所を持つ後任探しに他ならない。
ただし、それは困難な挑戦となるだろう。21世紀を迎えて以降、彼のような監督はビセンテ・デル・ボスケとカルロ・アンチェロッティくらいしかいなかったのだから。
(翻訳:工藤拓)