なぜ、横浜の企業はベイスターズに共感? 文化として一緒にブランドを積み上げる

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提供:ホンダカーズ横浜

チームの主砲・筒香は「スタメンキッズ」に選ばれた子どもに声をかける 【赤坂直人/スポーツナビ】

「I☆(LOVE)YOKOHAMA」を旗印に、地域に根を下ろす横浜DeNAベイスターズ。初のクライマックスシリーズ進出(2016年)、そして19年ぶりの日本シリーズ進出(17年)を果たすなど、近年チームとしての地力がメキメキと付いてきている。

 強くなったチームを後押しするように、本拠地・横浜スタジアムが連日満員に膨れ上がる中、この状況をビジネスチャンスとして活用する地元企業も少なくない。今回紹介するホンダカーズ横浜もその一つだ。同社は昨年から冠試合を年間で数回(昨年は2試合、今年は3試合)持ち、『Honda Cars YOKOHAMA☆Special Day』と銘打っている。

 上記試合では毎回、数百人規模の観戦チケットプレゼントをはじめ、ダブルチャンスで「スタジアム見学ツアー&練習見学」「スピードガンコンテスト」「スタメンキッズ」といった試合前イベントの参加権が当たるキャンペーンを展開。今や“プラチナチケット”と化したハマスタでの試合観戦に加え、貴重な試合前のグラウンドに降りられる機会とあって、多くのファン、地域住民が申し込んだ。

五感で楽しむスタジアム見学

スタジアム見学ツアーでは、汗を流す選手の姿を写真に収めようと熱心にレンズを傾けていた 【赤坂直人/スポーツナビ】

 ゴールデンウィーク真っ只中の5月4日。試合開始5時間前にもかかわらず、18名のファンが球場近くのスペースに集まっていた。「スタジアム見学ツアー&練習見学」の参加権に当選した人たちだ。小中学生の友達同士や親子連れなど、老若男女さまざまな世代の姿が見られた。

 案内役を先導に、参加者はスタジアムの内部を見学。数時間後には試合の熱気で包まれるベンチやブルペンに足を踏み入れ、「このような目線でグラウンドを見ているのか」「ここでマウンドに上がる準備をしているんだ」などと、選手たちの様子を想像しているようだ。

 他にもバックネット裏にあるVIPルームや放送席、公式記録員室などをまわり、最後は練習見学へ。試合に向けて調整を行う選手たちを写真に収めたり、思いを伝えるかのようにじっと見つめ続けたりと、めったに見られない練習風景を五感で楽しんでいた。今回参加した男子中学生は「スタジアムの秘密を知ることができて楽しかったし、間近で大ファンのベイスターズの選手を見られてうれしかったです」と声を弾ませていた。

子どもたちにとって夢のひととき

スピードガンコンテストでは、選手たちも使うあこがれのマウンドに立つことができる 【赤坂直人/スポーツナビ】

 客席も埋まりつつある試合開始20分前。グラウンド上では「スピードガンコンテスト」が行われた。

 緊張の面持ちであこがれのマウンドへ走っていく10名の参加者たち。スタジアムDJの掛け声で1人ずつ全力投球を行い、充実感のある表情を浮かべながらマウンドをあとにする。舞台裏で「●●キロでした」と結果を告げられると、笑顔を浮かべる大人もいれば「やった!」とはしゃぐ子どもの姿も見られた。

 そして、プレーボール直前には子どもたちが出場選手を迎える「スタメンキッズ」の開催だ。

 先にポジションに就く子どもたちのもとに向かって、選手が各々のポジションへ駆けていく。主砲でキャプテンの筒香嘉智はレフトへ、昨シーズンの首位打者・宮崎敏郎はサードへといった具合だ。選手は片膝をついて子どもたちの目線まで下げながら、二言三言コミュニケーションを取り、別れ際に握手をして「お互いがんばろう」と声をかける。子どもたちにとっては夢のひとときを過ごしたことだろう。

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