ダービー究極の穴馬を探せ!! 日刊紙きっての穴党記者が大激論!

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皐月賞回避のダノンプレミアムは出走メンバーのなかでカギを握る存在

弥生賞からの直行でダービー制覇を狙うダノンプレミアム。一頓挫あった後の参戦だけに、この馬の取捨に頭を悩ませるファンも多いはず。写真は2018年弥生賞。(写真=下野雄規) 【netkeiba.com】

川上 先ほどの例に話を戻せば、ローテーションは異なりますが、ダンスインザダークがダノンプレミアムということですね。

山河 そうだね。2歳のときには正直、「今年の世代はダノンプレミアムとワグネリアンでしょうがないのかな?」とも思っていた。だからこそ、ダノンプレミアムが皐月賞に出てきていたら、正しい評価もしやすかったと思うんだけど……。仮に、ダノンプレミアムが皐月賞に出て5着以内に入っていれば、キタノコマンドールはここに出られなかったわけだ。

川上 そのあたりの巡り合わせも“持っている”と言えるのかもしれません。出走枠の話でいえば、今年は賞金ボーダーの最後がアドマイヤアルバの2000万でした。アイトーンは1900万でも出走がかなわず。デビューから7戦中4戦で逃げてきた馬が出ないことで、展開面も大きく変わる。出るのも難しければ、当てるのも難しい。そんなダービーになりそうです。

山河 フサイチコンコルドはあのとき、賞金が1300万だったからね……。時代の流れもあるだろうし、今年はここを目指してきた有力各馬の戦線離脱が少なかったことも理由にあげられるかも。

川上 そのなかで、常に主役の道を歩んできたダノンプレミアムが皐月賞を回避することになり、ここへ出てきます。

山河 我々にとってもファンにとっても、この馬の歩みが今年のダービーを難しくも面白くもしているよね。ダノンプレミアムに関して言えば、デビュー2戦目のサウジアラビアRC(東京芝1600m)がレコード勝ちだったんだよね。その前のレコードがクラリティスカイで、その前がロゴタイプ。どちらも、のちにマイラータイプになっていったのは偶然かな? 府中の2400mで絶対的な信頼を置くのはどうだろう?

川上 個人的にはダノンプレミアムと弥生賞で対決したワグネリアンの、皐月賞での負け方には少し物足りなさを感じました。皐月賞組では末脚で見せ場を作ったステルヴィオ、キタノコマンドール、グレイルなどの名前がここまで挙がりましたが、3着馬ジェネラーレウーノはどうでしょう? いびつな形のレースになったとはいえ、京成杯からの直行も疑問視されたなかで、あれだけ粘った。僕のなかで評価が上がりました。

山河 勝ったエポカドーロは、皐月賞時点での完成度が相対的に高かった可能性もあると思うからね。ジェネラーレウーノは約3カ月ぶりの一戦で、2番手追走からあの粘り腰。ここに向けての上積みは当然大きいだろうし、個人的には現時点で相当気になっている一頭だ。

川上 思えば、デビュー前から心肺機能の高さが評判を集めていましたね。同2着だったサンリヴァルは、血統構成からもダービーの舞台設定でパフォーマンスを上げてくる可能性を十分に秘めている。そして、個人的に強調しておきたいのが12着だったオウケンムーン。現状では広い東京向きだし、タフな皐月賞で結果的に消耗度が少ない競馬になった。ここはジャンプアップがあっていいと思っています。

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