世界の“高さ”を攻略せよ! シッティングバレー女子日本代表の挑戦
再び動き出した時計の針
精神的・技術的支柱としてチームを引っ張っている西家 【写真:荒木美晴】
先の見えない状況に希望を失ったこともあった。だが、そんな暗闇から救ってくれたのが、バレーボールだった。地元の障害者スポーツセンターで初めて見たシッティングバレーは、バレー経験者の西家から見ても「『これが本当に障がい者スポーツなのか?』と思うほど激しいものだった」そうだ。だからこそ、「やりたい!」と生気がみなぎった。
「私の左脚は伸ばした状態で痛みもあるのでできるかな、という不安もありました。でも、私の止まった時間を戻すのは、やっぱりバレーボールしかなかったんです」
コートに戻った西家は、座った状態での動きに苦労しながらも、経験を生かしてぐんぐん成長。全日本の精神的・技術的支柱としてチームを引っ張っている。
東京パラリンピックまであと2年。
「もっとうまくなって、結果を残したい。そして、競技の魅力を多くの人に伝えたいです」
バレーに人生をかける西家は、2年後に迫った世界最高峰の戦いに全身全霊で挑むつもりだ。
■5月25日(金)11:05〜11:54
「ひるまえ ほっと」 NHK総合(関東・甲信越地域のみ)
「百獣の王」武井壮さんがパラスポーツに挑戦、トップアスリートとの真剣勝負に挑みます。今回の放送は「シッティングバレー」。百獣の王、戦いの結果は…。お楽しみに!