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中垣内「スローガンは『ノーリミット』」
2018年度バレー全日本男子始動会見
2018年度の全日本男子メンバー15名が、新シーズンに向けて抱負を語った
2018年度の全日本男子メンバー15名が、新シーズンに向けて抱負を語った【坂本清】

 日本バレーボール協会(JVA)は11日、2018年度全日本男子バレーボールチーム「龍神NIPPON」の始動に際し、東京都内で会見を行った。会見には中垣内祐一監督をはじめ、登録メンバー34名のうち15名が出席し、それぞれ抱負を述べた。


 中垣内監督は今シーズンについて「アジア大会の金メダル、世界選手権でのベスト8相当の成績を目指す」とコメント。強豪を相手に戦う世界選手権では「厳しい予選ラウンドを突破することが目標」と語った。


 腰とひざの具合が心配される石川祐希は、25日に開幕するネーションズリーグに向けた海外遠征には帯同しないことが発表され、石川は「1日でも早く合流できるように頑張りたい」と意気込んだ。

2018年度全日本男子登録メンバー

今年度は34名が登録メンバーに名を連ねた。柳田(写真)が新キャプテンに就任
今年度は34名が登録メンバーに名を連ねた。柳田(写真)が新キャプテンに就任【坂本清】

深津英臣(パナソニック/S)

藤井直伸(東レ/S)

関田誠大(パナソニック/S)

大宅真樹(サントリー/S)★

永露元稀(東海大/S)★

福澤達哉(パナソニック/WS)

高松卓矢(豊田合成/WS)

千々木駿介(堺/WS)

浅野博亮(ジェイテクト/WS)

柳田将洋(バレーボール・バイソンズ・ビュール=ドイツ/WS)

高野直哉(堺/WS)

久原翼(パナソニック/WS)

石川祐希(日本バレーボール協会/WS)

小澤宙輝(筑波大/WS)★

都築仁(中央大/WS)★

清水邦広(パナソニック/OP)

出耒田敬(堺/OP)

小川猛(サントリー/OP)

大竹壱青(パナソニック/OP)

新井雄大(東海大/OP)

西田有志(ジェイテクト/OP)★

李博(東レ/MB)

傳田亮太(豊田合成/MB)

伏見大和(東レ/MB)

山内晶大(パナソニック/MB)

高橋健太郎(東レ/MB)

小野寺太志(JT/MB)

樫村大仁(慶應義塾大/MB)★

佐藤駿一郎(東北高/MB)★

古賀太一郎(豊田合成/L)

井手智(東レ/L)

本間隆太(ジェイテクト/L)★

井上航(JT/L)★

堀江友裕(早稲田大/L)★


※括弧内は左から所属、ポジション

※★マークの選手は全日本初選出

※所属は、2018年5月11日時点

※ポジション略号:WS=ウイングスパイカー、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ

鳥羽本部長「1つでも多くランキング上位国に勝利を」

鳥羽本部長(左)は「1つでも多くランキング上位国に勝利を」と期待を寄せた
鳥羽本部長(左)は「1つでも多くランキング上位国に勝利を」と期待を寄せた【坂本清】

登壇者:

八田茂(公益財団法人日本バレーボール協会専務理事)

鳥羽賢二(日本バレーボール協会ハイパフォーマンス事業本部本部長)

中垣内祐一 (全日本男子監督)


八田理事 皆さん、こんにちは。お忙しい中、本日の記者会見にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。いよいよ全日本男子チームが始動します。皆さまの多大なるご興味・ご関心を向けていただいて、ぜひ今年1年の全日本男子の活動に対して、日本中にいろいろな形で情報発信をしていただきたいなと思っております。


 今年度のチームの方針、スケジュールその他については中垣内、鳥羽に委ねることにしまして、私の方からは今年度JVAとして、男女の全日本のチームや選手の情報発信について、こんな取り組みをしていきたいというところを、少しお伝えしたいと思います。


 お手元にお配りした資料の中に、アンケート記入のお願いという紙、そしてJVAバレーボールメディアサロンのご案内についての紙を配らせていただいております。アンケートは、これまでJVAを取材していただいていることにつきまして、それが皆さまにとって有益な場や内容になっているのか、ということを、あらためて具体的な声を頂戴できればと思い、こういうアンケートを作らせていただきました。


 私は昨年9月からJVAのこの席に座らせていただいて、マスコミの関係者の方々ともいろいろなお話をさせていただく機会がございました。皆さまご存知のように、これまで日本バレーボール協会はトップが続いて短期間で代わってしまったりとか、やや不祥事めいた話などもあって、いろいろな情報発信についてやや守り的な情報のお伝えの仕方もあったと思います。個別に皆さんにお話をうかがっていたところを、今日は多くの方々がお集まりになるということで、あらためてしっかりとお声を承ろうということで、こんなものを作らせていただきました。


 いろいろ言いたいことがあるぞ、という方は裏面を使っていただいてもけっこうですので、ぜひ忌憚(きたん)のないご意見、ご要望、アイデアをいただきたいと思います。こういう情報を元に、2018年、JVAは皆さまを通じた情報発信について、一歩でも二歩でも改善や修正を加えていきたいと思っております。私が言うまでもありませんが、ここ半年、1年、他競技でもいろいろな動きが出ておりますね。ちょうど昨日からですか、石川遼が選手会長になったプロゴルフでも、チケッティングの中身を変えたり、全日本を相撲にならって地方巡業を始めるんだ、みたいな話を聞いたりもしています。


 私はバレーボールの立場に行く前に、こちら(日本オリンピック委員会)で10年くらい仕事をさせていただいておりまして、その関係でフェンシングの太田雄貴会長ともいろいろとコミュニケーションを取っていたのですが、彼もフェンシング協会の会長になってから、いろいろな取り組みをして、それをマスコミの皆さんも取り上げていただいたりということで、JVAとしても、いい意味でライバルの種目の取り組みに大変刺激を受けております。それに負けないように、変えるものは変えて、取り組んでいきたいと思っておりますので、ぜひ忌憚のないご意見をこのアンケートにはご記入いただきたいと思います。


 それからメディアサロンですが、JVAでも過去に似たようなことをやらせていただいていたようですが、8月の下旬から9月の上旬にかけまして、今年度、世界選手権、女子は日本開催になりますが、その前にマスコミの関係者の皆さま向けに、強化情報のレクチャーをさせていただこうかと思っております。これもアンケートご希望の内容プログラムをご記入いただければ、それを反映した形で内容を固めまして、日程を決めて皆さまにご案内していきたい。単なる取材対応等の修正・改善だけでなく、こういう新しい取り組みもしながら、全日本のバレーボール男子・女子を、もっともっと皆さまにご理解・ご認識を持っていただいて、一緒にわれわれの情報を日本に、海外に拡散できるようにしていきたい、ということです。


鳥羽本部長 本日はご多忙の中、大変たくさんの方にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。中垣内監督体制も2年目を迎え、全日本男子代表チームは4月9日、NTC(ナショナルトレーニングセンター)に集合しまして、その後、鹿児島県の薩摩川内市内で強化合宿を約20日間にわたり実施してまいりました。ゴールデンウイークに大阪で開催されました黒鷲旗全日本選抜選手権大会でいったん解散し、また明日より再びオランダ・フランスでの強化合宿を続行して、ネーションズリーグ開幕戦(5月25日開幕)に臨む予定です。


 昨年を振り返りますと、ワールドリーググループ2で準優勝、その後、世界選手権アジア最終予選では開催国のオーストラリアを破って、前回大会では出場権を逃した本年開催の世界選手権大会の出場権を獲得することができました。また、アジア選手権大会では昨年優勝し、石川(ベストアウトサイドスパイカー賞、MVP)、李(ベストミドルブロッカー賞)、藤井(ベストセッター賞)の3選手がそれぞれ個人賞も獲得できました。ただ昨年度、国内最後の開催でのグラチャンでは、残念ながら主力選手のけが、離脱などもありまして本領を発揮できず、6位という悔しい結果に終わっております。


 今年度の全日本代表チームの国際試合のスケジュールを簡単にご説明しますと、3つの国際大会がございます。まず、新たに5月25日から始まりますバレーボール・ネーションズリーグに参戦いたします。この大会は、男子は金土日、ちなみに女子は毎週火水木の3連戦が行われる予定です。世界の上位国16チームが参加する総当たり戦で、5週にわたる予選ラウンドが世界各地で開催されます。第1週がフランス、第2週ブラジル大会を経て、第3週が大阪での国内大会、その後、第4週がドイツ、最後第5週が中国大会となります。長距離の空路での移動と、毎週末3連戦をその都度戦いますので、選手起用など多岐にわたり戦略性をもって挑んでもらい、1つでも多くランキング上位国に勝利することを期待しています。


 6月8日から10日の第3週の大阪大会は、本年度男子全日本の(日本での)唯一の公式試合となります。また、7月28日、29日、千葉の船橋において、韓国との親善試合を予定しております。ここでも若い全日本男子チームのパフォーマンスを惜しみなく披露していきたいと考えておりますので、メディアの皆さまをはじめ、多くの方に会場に足を運んでいただくようお願いしたいと思います。


 そして国内・海外での強化合宿を経て、9月にイタリア・ブルガリア2カ国で共同開催します、バレーボール界では最も長い歴史がある世界選手権に参戦いたします。昨年、世界ランキングでは2つ上がって12位となりました。(東京)五輪出場は開催国として決まっておりますが、その出場枠が10位というところですので、実力的にはまだボーダーラインにいるというところです。今年の世界選手権では、現時点での実力を大いに発揮して、東京五輪までに世界のトップと少しでもその差を縮めるために、非常な重要な大会になると心得ております。


 今回TBSさんに中継いただけると聞いております。テレビ放映を通じて、ファンや国民の皆さまの期待に沿うことができるよう、全日本チームとして協力を集結して目標にまい進する所存です。なおジャカルタで開催されるアジア競技大会につきましては、世界選手権開催期間との兼ね合いがありますので、もう1チーム、全日本代表チームを作り、アジアでの優勝を目指す予定です。

中垣内監督「早いクイックとパイプはわれわれの生命線」

中垣内監督は日本の生命線として「早いクイックとパイプ」を挙げた
中垣内監督は日本の生命線として「早いクイックとパイプ」を挙げた【坂本清】

中垣内監督 本日はどうもお忙しい中、たくさんの方にお集まりいただきまして、ありがとうございました。今シーズン開幕に向けて、一言ごあいさつさせていただきます。まず、今シーズンを開始するにあたり、チームのスローガンをどうしようかと考えたときに、非常に有り体なものですが、「ノーリミット」といたしました。現在、われわれは世界ランキング12位です。グラチャンと世界のトップ5に入ってくるチームと試合をやって、昨シーズンはいいようにやられてしまいましたが、あのチームにこれから戦って勝っていく、東京五輪で表彰台に上がってくるんだ、こういう目標は絵空事じゃない、われわれはそれに挑戦するんだ。自分たちの能力を疑わずに勝ち取るんだ、そういう意味を込めて、「ノーリミット」といたしました。


 選手だけでなく、われわれも同様です。相手は強いんだとか、ランキングで逆転するかもしれない、そんなことは口にせずに、心の中で思考をいったん取り去って挑戦していく、そういう姿勢を大事にしたいと思います。挑戦しないところに結果はないですから、まずネガティブな思考をのけて、自分たちを信じて限界に挑戦したいと思います。こういうことを大事にしたいと思い、あえて「ノーリミット」にいたしました。もちろん、選手が若いからとか、あるいは年齢がいっているからとか、背が低いとか。そういったことで自分たちの負ける理由にしないように、それでも自分たちはさらに向上していくんだ、日々の練習の中で小さい試行錯誤、小さいトライ&エラーをしながら、日々PDCAを回しながら成長していくことを忘れないようにしようということです。


 昨年から(チームを)引き続いて2年目になりますが、日本の男子バレー界として、昨年も申しましたけれど、アンダーカテゴリーからシニアにいたるまで、強い指示のもとで、一貫指導体制が構築できる、構築しつつあると感じています。指導者もようやく昨年末に決まっておりますし、同一の指導視点、理念のもとでさまざまなカテゴリーが強化できている。あるいは大学、企業さまざまなチームからご協力いただいて、非常に男子バレーが一体化してきたという実感があります。今からしっかりと東京五輪、あるいはその後に向けて、さらに強固な体制を作っていきたい。


 今シーズンの目標については、アジア大会の金メダル、世界選手権でのベスト8を目指すと申しておりますが、ベスト8相当を目指すとしたいと思います。結果的に8位という数字を最終的に確定できない試合形式になっておりますので、8位とは言い切れません、相当の成績を目指したいと思います。予選ラウンドは極めて強いゾーンに入ってしまいましたので、差し当たって予選ラウンドを突破することが目標になります。


 2年目ということで昨年1年やってきまして、うまくいったところとうまくいかなかったところ、多々ございますが、総じて非常にうまくいったシーズンだったのではないかと考えています。その上で今年、昨年うまくいったところを継続していく。具体的に言いますと、昨年はサーブレシーブからサイドアウトをきっちりと取っていく、そのサイドアウトの取り方はクイックとパイプで取るんだ、クイックとパイプにどんどん本数を集めて、比率をどんどん高めていこう。分かりやすく言うと、ひとつ大きいチームのポイントがあったわけですけれども、今年もそれを引き継いで強化してまいります。


 さらに今年はトスを早くしていこうと。レフトのトス、ライトのトス、パイプのトスを速くしていきたいと思っています。昨年、グラチャンでクイック&トスのスピードを測ったときに、日本は6チーム中、2番目だったわけです。Bクイックのトスのスピードですけれども、これを何とか一番に速くしていきたいと思っています。やみくもに速さだけを追うわけではないですけれども、早いクイックとパイプはわれわれの生命線となり得るというところで、引き続き強化にあたっていきたい。より具体的に言うと、クイックのバリエーションを若干増やしていくということが挙げられます。それから引き続きサーブ、高いトス、ハイボールのスパイクについても昨年以上に強化していきます。


 今年度、34名の選手を選ばさせてもらいましたけれど、それはアジア大会もあるということで、2チームを作っていかなければいけないということで、多くのメンバーを選出しました。その中でけが人が数名出て、われわれもまだ見られていないですが、1日も早い復帰を願っているところです。具体的に言うと清水がいますし、千々木もひじの手術をしたせいで合流できていません。傳田もひざの具合が悪く、まだリハビリ中です。石川も今現在、あまり調子がよくありませんので、ネーションズリーグの開幕、明日からの海外遠征、ネーションズリーグのフランス・ブラジルでは帯同する予定はございません。


 選手を選んだ基準は、Vリーグで活躍することと東京五輪で活躍することは違うと当然考えておりまして、Vリーグで活躍したのに選ばれていない選手もいるかと思いますが、あくまでも五輪で活躍が期待される選手を選んでいるつもりです。ですので、なかなか入っていない、なんでこの選手がという見方もあろうかと思いますが、すべての基準はそこにあります。2年目を迎えて東京五輪まで日に日に短くなってきているのを実感しているところです。1日も無駄にすることなく、ここにいるスタッフ、JVAスタッフ共に一丸となって戦ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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