佑介ついに獲った! 15年目のGI初勝利 ケイアイノーテック秋は中距離路線も視野

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後方2番手から大外一気の差し切り勝ち

3歳マイル王決定戦、NHKマイルカップは藤岡佑介騎乗の6番人気ケイアイノーテックが勝利 【スポーツナビ】

 3歳マイル王決定戦、第23回GI・NHKマイルカップが6日、東京競馬場1600メートル芝で行われ、藤岡佑介騎乗の6番人気ケイアイノーテック(牡3=栗東・平田厩舎、父ディープインパクト)が優勝。後方2番手追走から直線大外を一気の差し切り勝ちで3歳マイルチャンピオンの称号を手にした。良馬場の勝ちタイムは1分32秒8。

 ケイアイノーテックは今回の勝利でJRA通算7戦3勝、重賞は初勝利。騎乗した藤岡佑はこれがデビュー15年目、挑戦86戦目にして嬉しい初のJRA・GI勝利、同馬を管理する平田修調教師は2012年カレンブラックヒル以来の同レース2勝目となった。

人馬ともにJRA・GI初制覇! 【スポーツナビ】

 なお、クビ差の2着にはミルコ・デムーロ騎乗の2番人気ギベオン(牡3=栗東・藤原英厩舎)、さらにアタマ差の3着には岩田康誠騎乗の9番人気レッドヴェイロン(牡3=栗東・石坂厩舎)が入線。1番人気に支持されていたクリストフ・ルメール騎乗のタワーオブロンドン(牡3=美浦・藤沢和厩舎)は12着に敗れた。

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代打でつかんだチャンス、2日連続の重賞勝ち

藤岡佑はデビュー15年目、挑戦86戦目にしてついにGIのビッグタイトルを手にした 【スポーツナビ】

 GIレース7度の2着を乗り越えて、86戦目でついにつかんだビッグタイトル。ファンもその苦労を知っているから、とびっきり大きな声援で藤岡佑を祝福した。

「ずっとほしいと思ってジョッキーをやってきたので、やっと獲ることができました。初めてのGIは勝った実感がわかない……とよく聞きますが、僕は実感しかなかったですね(笑)。あぁ、勝ったんだと噛み締めていました」

 最高の勝利をプレゼントしてくれた相棒とともに、ウイニングランでは15年分の美酒に心から酔いしれた。

「トップジョッキーになるためには、こういうチャンスをしっかりつかまないといけない。いいタイミングで勝てたと思います」

 今年は京都記念のクリンチャー、日経賞のガンコと、すでにGIIレースで2勝を挙げており、3歳牡馬クラシック第1弾・皐月賞でも9番人気の伏兵サンリヴァルで2着。確かな存在感を見せている中で迎えたこの週末は、前日のGII京都新聞杯のステイフーリッシュ、そしてNHKマイルカップと、2日連続重賞勝利の大暴れを見せた。しかも、いずれもテン乗りでの勝利だったわけだが、ステイフーリッシュは主戦の中谷雄太が負傷、ケイアイノーテックはもともと予定していた武豊が騎乗停止となったことで回ってきた、いわば“代打”。もしかしたらこれ1回きりだったかもしれないチャンスを、藤岡佑はまさに乾坤一擲の騎乗で仕留めたわけだ。

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