乾貴士、リーガ3シーズン目の奮闘を語る バルサやレアルとの対戦は「毎回楽しい」
バルサやレアルとの対戦はとにかく「毎回楽しい」
スペイン生活3年目、すっかりチームにもなじみ笑顔が見られる 【Getty Images】
いや、そんなにないです。いつも通りやっています。
──年齢的にも上の方になって、求められることが増えたりは? 相変わらず、“TAKA(チーム内でのニックネーム)”はいじられる存在なのでしょうか?
いや、そんなのは俺に求めてこないですよ。やっぱり俺、みんなから下に見られているので。子ども扱いされているから、新人のつもりでやっています。常にいじられていますよ。
──今シーズンはここまで29試合に出場、フル出場が17回(インタビュー時点)。バルセロナやレアル・マドリーとも戦いましたが、プレーの違いなど感じましたか?
もちろん、どうしても差はあります。チーム力の差というか、個々の差が一番大きいですね。そこはすごく感じます。自分自身を“個”の面で見るとすごく難しいので、何かできたと感じる試合はなかなかないです。
でも、特にホームの(ムニシパル・デ・)イプルアで戦う時は、コートが小さくて自分たちのプレッシングが効果的なので、今年はチームとしてレアルともバルサともすごくいいサッカーができた。そこに関しては3年目の今年が、一番良かったと思います。
──ビッグクラブと何度も対戦を重ねたことで差が縮まったなど、手応えはありますか?
どうですかね。その時のコンディションにもよるので、差が縮まったとかは言えないです。とにかく言えるのは『毎回楽しい』ということしかないですね。ああいうチームと戦えるのは幸せなことですし、相手が真剣かどうかも分からないですけど、自分たちは必死でやっている。そんな試合ができるのは、すごく楽しいです。
ここまで成長できると思っていなかったし、まだ成長できるかもしれない
レアル・マドリーを相手にも堂々たるプレーを見せた 【Getty Images】
成長したのは……なんですかね。監督の求める守備の部分は成長したと思います。あとゴール前に入っていく回数が増えたかなとは思いますね。
──今シーズンは守備の時にすごく首を振っている印象があります。
本当ですか? でも多分そうでしょうね。監督がすごく難しい守備を求めているので、多分、首を振らないとできないのかもしれないです。
──逆に、自分が感じている「課題」はありますか?
課題ですか……課題はいっぱいありすぎるから(笑)。もっとボールを持った時にいろいろやらなければいけないというのはあります。
最近は判断が悪いというか、全てにおいて悩んでいるから判断が全部遅くなって、ミスが増えている。だから判断を良くしなければいけないとは思います。ボールを持って何をしようかなとか……ピッチ内で迷う場面が最近すごく多い。本当に0コンマ数秒の判断が遅れるとボールを取られてしまう世界なので、判断スピードを上げないと、とは思っています。
──これまでを振り返ると、成長できていますか?
この3年間でサッカー選手としてすごく成長できたのは、自分でも感じています。それに関しては予想外のところもあって、ここまで成長できると思っていなかったし、もしかしたらまだ成長できるかもしれない。それは自分の日々の練習からなるものなので、そこはしっかりやらないと、と今は思っています。
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