【大日本プロレス】「一騎当千」4強決定で北海道決戦へ 宮本&木高が“蛍光灯地獄”制し戴冠
ヤンキー二丁拳銃が4年ぶりタッグ王座奪取
「蛍光灯の壁」に激突し、破片が波しぶきのように飛び散る 【写真:SHUHEI YOKOTA】
ヤンキー二丁拳銃は、タッグチームとして、これまで数々の団体で勲章を獲得。大日本では、同王座を12年11月から14年5月まで約1年半にわたり実に17度も連続防衛した他、「最侠タッグリーグ戦」では12年から14年まで3連覇を達成。他団体でも、全日本プロレスのアジアタッグ王座、DDTプロレスリングのKO−Dタッグ王座を獲得するなど、その名前と実力をとどろかせている。また、シングルプレーヤーとしても活躍し、この日のタイトルマッチでも宮本は2本、イサミは4本(タッグも含む)のベルトを手に入場した。
ロープの二面に蛍光灯が張りつけられ、1コーナーには鉄檻に蛍光灯が突き立てられた「蛍光灯の壁」、2コーナーにはイス山、残る1コーナーにも蛍光灯束を設置。ヤンキー二丁拳銃は、ゴングを待たずに奇襲攻撃を仕掛けるも、イサミが背中から蛍光灯に被弾。宮本も場外で塚本にイス、MEGAハンマーで殴打される。しかし、ヤンキー二丁拳銃も塚本に合体フェースバスターを炸裂。塚本は宮本を「蛍光灯の壁」に突っ込もうとしてかわされ、同体で「蛍光灯の壁」へと激突。ガラスの破片が波しぶきのように飛び散り、2人の体が蛍光灯の海へと沈んでいく光景に、客席からは悲鳴とため息が漏れる。
3メートルのギガラダーからの雪崩式ブレーンバスターを敢行 【写真:SHUHEI YOKOTA】
ヤンキー二丁拳銃が4年ぶりのBJWタッグ戴冠となった 【写真:SHUHEI YOKOTA】
デスマッチ新世代の2人の強さ、勢い、ファンからの支持率の高さを認めた上で、それでも、自分たちがタッグ戦線を盛り上げると誓ったヤンキー二丁拳銃の2人は、「前回の17回を超えるV18を最低でも達成する」と、さらなる新記録樹立を予告し、まずはその最初のステップとして、横浜でのダブルドラゴン撃退を宣言した。
“フォトジェニック”なアブ小満載の6人タッグ戦
「半分、赤い。」状態になったアブドーラ・小林 【写真:SHUHEI YOKOTA】
開始早々、小林の顔面にフォークが突き立てられると、顔面の右側だけが「半分、赤い。」状態に。ちょうど、この日の朝のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で、アブドーラ・ザ・ブッチャーのフォーク攻撃の話題が登場しただけに、実にタイムリーなビジュアルとなった。
その後も、有刺鉄線ボードでサンドイッチ状態になったところにイスをブン投げられたり、高橋と佐久田にダブルで絞首刑にあったりと、さんざんな目にあうも、ダブルのバカチンガーエルボーで反撃。「愛してまーす」からのリングインは不発に終わり、高橋組のトレイン攻撃を浴びながらも、植木をダブルアームスープレックスで投げ、バカチンガーエルボー、「イヤァオ!」からのシャイニングウィザード、有刺鉄線ボードを使ったダイビングバカチンガーエルボーからの逆エビ固めで勝利をもぎ取った。
流血したまま休憩時間中もファンとのチェキ撮影会に臨んだ小林は、横浜での竹田とのタイトルマッチ形式について、「五寸釘ボード&フォークボード&蛍光灯マッチ&レフェリーストップなし」を要求。「デスマッチ、すべてを出します。竹田とやってデスマッチ王者になるのもオレしかない。愛を竹田にぶつける。大日本プロレスファンの皆さん、愛してまーす」と、4日前に“某老舗団体のエース”が言った台詞をさっそくパクって、王座奪取をアピールした。