【WWE】AJvs.中邑が世界最高峰の舞台で実現! 東京ドームの“続き”がレッスルマニアで
16年1月4日、東京ドームのリングで戦った中邑(左)とAJ(右)が、今度は世界最高峰の舞台でシングルマッチで激突! 【(C)2018 WWE Inc All Rights Reserved】
この試合の“煽りV”の中で中邑は「これ以上ないタイミングで、これ以上ない場所で実現した。自分は巡り合わせにものすごく感動した」と語っている。“イッテンヨン”東京ドームという日本プロレス界最大のビッグイベントで実現したこの一戦は、新日本プロレスの動画配信サービス『新日本プロレスワールド』を通じて世界中に発信された。
ともにWWEですぐに受け入れられたAJと中邑
ドーム決戦の試合後は拳を付き合わせた2人。あの“続き”が近づいてきている 【写真:SHUHEI YOKOTA】
だが、AJは翌1月5日の試合を最後に新日本プロレスを離脱。16年1月からWWEに参戦。TNAや新日本プロレスでの実績があるAJは、最初から“一軍”であるRAWに登場し、同年9月にはディーン・アンブローズを下して世界王座を奪取した。
一方の中邑も16年1月いっぱいで長年所属した新日本プロレスを退団。2月にWWEと契約したことが正式発表され、4月にNXTでデビュー。AJと比べるとWWEのファーム団体とも言えるNXTからのスタートとなった中邑だが、リングネームもコスチュームもファイトスタイルも、ほぼ日本のときと同じというだけでも異例。WWEが“ニュージャパンスタイルのシンスケ・ナカムラ”そのものを欲しがっていた証だ。
WWE王座に挑戦もあと一歩届かず……
WWE王座に挑戦している中邑(右)だが、あと一歩届いていない。今度こそはベルトを奪えるか!? 【(C)2018 WWE Inc All Rights Reserved】
5月のスマックダウンではAJスタイルズと初タッグ。そして8月にはジョン・シナとのドリームマッチが実現。激闘の末、最後は中邑が新日本時代から必殺技として使ってきたヒザ爆弾“キンサシャ”をたたき込んで勝利。初対決にしてシナを撃破した中邑は、WWE王座への挑戦権を獲得。
真夏の祭典『サマースラム』で、当時WWE王者だったジンダー・マハルと対戦したが、シン・ブラザーズの介入もあって惜敗。9月、WWE大阪公演で日本に凱旋(がいせん)した中邑は、再びマハルのWWE王座に挑戦したが、またも王座奪取ならず。IWGPヘビー級王座をデビューから1年弱、23歳8カ月で初戴冠。IWGPインターコンチネンタル王座を自分の色に染め上げた中邑を持ってしても、なかなかタイトルまでは手が届かない。
ロイヤルランブル優勝の快挙 相手は迷いなくAJを指名
ロイヤルランブルに勝利し、レッスルマニア出場を決めた中邑 【(C)2018 WWE Inc All Rights Reserved】
王座挑戦権を獲得した中邑は「どのベルトに挑戦したい?」と尋ねられると、ニヤリと笑って「AJスタイルズ」と返答。中邑はWWE最大の祭典『レッスルマニア34』で、迷うことなくAJとの対戦を希望した理由を「世界最高の舞台で世界最高の相手と闘うことが、WWEに来た目的のひとつ。それが実現することに興奮している」と語った。
アスカも歴史に名を刻む 大注目のレッスルマニア
女子初のロイヤルランブルを制したアスカ。レッスルマニアでも再び歴史を作れるか!? 【(C)2018 WWE Inc All Rights Reserved】
日本人が『レッスルマニア』に出場するだけでもすごいことなのに、メインで世界王座挑戦というのは、ひと昔前では考えられなかった出来事だ。もし王座奪取なんてことになったら、日本人メジャーリーガーがワールドシリーズで優勝して最優秀選手賞に選ばれたり、日本人の俳優がアカデミー賞で主演男優賞を受賞するのと匹敵する、号外級の“事件”と言っても過言ではない。
東京ドームで中邑とAJが拳を付き合わせたとき、「この続きはあるのだろうか?」と思ったものだが、名前もコスチュームもファイトスタイルもほとんど変わることなく、何と世界最高峰の舞台であの“続き”がおこなわれるのだ。まさしく「これ以上ないタイミングで、これ以上ない場所で実現」することになったAJスタイルズvs.中邑真輔のWWEでは初のシングルマッチ。この巡り合わせに、全世界のプロレスファンが感動することになるだろう。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ