バレーボール新リーグの名称とロゴを発表 2018年秋から「V.LEAGUE」へ
今の時点でプロ化ということは言えない
選手たちは新リーグのロゴが入ったTシャツを着用 【スポーツナビ】
いろいろなカテゴリーがあるので一言では言えないのですが、S1にはS1の項目をしっかりと守ってもらうということです。例えば財力、スタッフの充実、体育館を確保してもらうなどがあります。
――新リーグはゆくゆくのプロ化を見据えた変化なのか?
今の時点でプロ化ということは言えません。ただ、やっていくと各チームが工夫をしていくと思いますので、その先にはプロのような形にならなければできないことが出てくる。各チームの判断による部分が相当あると思いますが、われわれはそれを妨げるつもりはまったくありません。いろいろな考え方で進めていただければいいのかなと思います。
――V1は男子が10、女子は12と女子が多いが?
各チームがどこ(のカテゴリー)に入りたいかということを聞きました。それに対してわれわれがライセンスを審査したということです。その結果が先ほどのライセンス取得状況ということになります。
――これからS1ライセンスを持つチームから男女それぞれV1に入るチームを10チームと12チームに絞ることになると思う。その基準は成績なのかそれ以外にもあるのか?
男子は一応どの10チームでやるかは決めています。女子はまだ決まっていません。成績が上位のチームからそこに入ってもらう。前提として(V・プレミアリーグの8チームに加えて)S1のライセンスを持っているチームの上位4つが(V・チャレンジリーグから)上がってくるということになると思います。
――今後V1とV2で入れ替え戦は発生するのか?
もちろんそうです。S2のチームがS1に上がりたいという場合、まずはV2にいながらS1のライセンスを取得してもらわなければなりません。そういった資格を持っているチームが昇格の権利を持ったときに、初めて入れ替え戦が行われるという流れで考えています。
――入れ替え戦は18−19シーズンが終わったタイミングからやるのか?
そうなりますね。
――V3にいるチームがV2に上がることもあるのか?
われわれはチームが増えることは大歓迎です。ライセンスを確保し、チームの実力が上がってくればそれを審査して上のカテゴリーに上がってもらう。(V3からV2は)入れ替え戦という形は考えていません。V2はチーム数が増える可能性があります。
一番のポイントは地域との連携
V1を戦うチームがどこになるのか、シーズンが終わらないと決まりません。(V1の)メンバーが決まったところで東西が決まっていきます。残念なことにもう体育館は確保しなければなりませんので、体育館の確保は始まっています。開催地も決めていく段取りができています。最終的なものはチームが決まったところでの発表になります。(体育館は)チームと話ながら決めています。
――「V.LEAGUE」に決まるまでは紆余(うよ)曲折があった?
いろいろとありました。やはり、「Vリーグ」という認知された名前は捨てがたいだろうと。もう1つは「スーパーリーグ」という名称は他の競技団体とかぶってしまう。そういうこともありましたので、「V」というのを大事にということにしました。
――地域密着の観点から、チーム名に地域名を入れることは検討したのか。
チーム名に地域名を入れることに制限はありません。チームとしてプラスになれば、それは構いません。「V.LEAGUE」の一番のポイントはチームの所在地・地域とどれだけ一緒になってできるかです。自治体と連携をとりながら地域を盛り上げていく、試合を活性化していくことを中心に考えていただきたい。
――JリーグやBリーグのようにチーム名に地域名を入れることを必須にはしないのか。
必ずしもそういうことではありません。今、なかなか体育館を1カ所だけに決めることができる状況ではありません。3カ所まではホームタウンとして認めると各チームに言っています。それによって、1カ所だけの地名をチームに入れるというのはなかなか難しい部分があります。
――チーム数が増えると力の差が大きくなる。そこへの対応策は考えているのか。
そこは各チームがどういう強化をするのか。最大限の努力をしてもらえるとわれわれは信じています。それによって、数年後にはまた精査しなければいけない時期が来るかもしれませんが、そこはまだ構想に入っていません。
――アリーナの確保について、最終的な責任を持つのはチームなのか協会なのか。
チームです。チームが開催地と相談しながら決めてもらうというのがベースです。今までは開催地が体育館を確保したところにチームが行って試合をやっていました。これからチームが開催地と相談して体育館を確保して試合をやるということです。
――集客や興行については?
それもチームに任せます。すぐには難しいかもしれませんが、自分のチームで、自前のアリーナを持って、自分たちの一番やりたいタイミング・やり方で開催していただくのが究極の目標です。
――18−19シーズンは1会場1試合というケースが増える?
今までよりも増える予定にしています。各チーム最低でも1回はやる予定です。