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ハリル「韓国が日本を大きく上回った」
E-1選手権 韓国戦後の会見
ハリルホジッチ監督(右)は「韓国の方が日本より大きく上回っていた」と完敗を認めた
ハリルホジッチ監督(右)は「韓国の方が日本より大きく上回っていた」と完敗を認めた【Getty Images】

 サッカー日本代表は16日、味の素スタジアムでEAFF E−1サッカー選手権第3戦の韓国戦に臨み、1−4で敗れた。この結果、2勝1分けの韓国が大会2連覇を果たし、2勝1敗の日本は2位に終わった。


 日本は前半3分に伊東純也が倒されて得たPKを小林悠が決めて先制するも、13分と35分にキム・シヌク、23分にチョン・ウヨンにゴールを決められ1−3で試合を折り返す。後半24分にはヨム・ギフンに直接FKを決められ、日韓戦では38年ぶりとなる4失点を喫した。


 試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は韓国について「パワー、瞬発力、テクニック、ゲームコントロール、すべての面で日本を大きく上回っていたので、相手をたたえるしかない」と完敗を認めた。

すべての面で支配されてしまった

 あまり多くのことは言えないが、韓国の方が日本より大きく上回っていたと思う。パワーとテクニックでゲームをコントロールする姿は驚くべきものだった。非常に高いレベルで韓国はプレーしていた。われわれは1点目を取ってから、プレーが止まってしまった。その後は韓国にすべての面で支配されてしまったので、特にコメントすることはできない。今夜の韓国は、非常に高いレベルを見せていた。パワー、瞬発力、テクニック、ゲームコントロール、すべての面で日本を大きく上回っていたので、相手をたたえるしかない。しかしこのような試合の中でも、最後まで応援し続けてくれたサポーターに感謝したい。


 1戦目(北朝鮮戦)のあとにも、このチームに関しては厳しく言わないほうがいい、という話をした。このチームが、もっとできたのかどうかを考えなければならない。今大会は呼べなかった選手が10〜11人いた。しかしその選手たちがいたとしても、今日の韓国とは難しい試合になったと思う。


──前半の何もできなかった状況を踏まえて、ハーフタイムでどのように変えようとしたのか?(大住良之/フリーランス)


 ハーフタイムでは選手を鼓舞しようと思った。形を崩さずに2点目を取りにいこうという話をした。最終的に結果を出すには、まず次の1点。不運なことに、多くのテクニックミスがあり、その2点目が取れなかった。空中戦でも地上戦でもデュエル(球際の競り合い)で負けていた。もちろん難しい状況ではあったが、パワーのところで何とかできるという時間がなかった。すべての面で支配されてしまった。ただ、そのような状況でも、選手は最後まで戦ってくれたので、彼らをとがめることはできない。本当に最後までトライし続けた。ただ、韓国の2点目のFK(チョン・ウヨン)は、素晴らしいキックだった。あそこから右足で決めるというのはワールドカップ(W杯)レベルだと思う。

A代表でも勝てたかどうか分からない

2得点を挙げるなど、日本の脅威となっていたキム・シヌク(9番)
2得点を挙げるなど、日本の脅威となっていたキム・シヌク(9番)【Getty Images】

──今日のポイントは、キム・シヌク(9番)がターゲットになっていて、昌子源のところで相手にボールを拾われていた。高さのある植田直通をサイドバック(SB)ではなく、途中からセンターバック(CB)に変えるプランはなかったのか?


 9番に関してはたくさん話をしてきた。彼のヘディングの強さについて、映像を交えながら説明してきた。17番(イ・ジェソン)についても、クロスを上げさせないこと、左SB(キム・ジンス)のクロスも阻止するように言った。9番にはタイトなマークを選手に要求した。彼との空中戦に勝てないのなら、少なくともいい形で(ボールを)受けさせないことを求めた。しかしわれわれの1失点目は、彼をフリーにしたところから失点した。(キム・シヌクによる)2点目もフリーだった。


 非常にパワフルな選手だったが、われわれが何かを変えることができたかについては、立ち上がりからディフェンスにパワーを増やした形でプレーしていた。しかし相手のパワーがさらに上回って、デュエルを勝ち取っていた。また守り方の面で未熟なところもあり、相手を押してファウルを取られてしまっていた。最も驚いたことは、ボールを持った時のテクニックを使ったゲームコントロールだ。パスや落とし、セカンドボールの拾い方が、われわれのレベルよりも上回っていた。9番の空中戦の強さは、選手たちには試合前から強調して伝えていた。彼をブロックして、プレーの質を低下させることができなかった。


──この大会を「W杯に向けた選手のテストの場」と言っていた。最後に4失点して終えたことについて何を感じているか?


 選手たちをテストするのも目的だった。21人か22人の選手がピッチに立った(編注:初瀬亮と権田修一を除く21人)。結果はご覧の通りだが、この大会で2勝できたことは一定の成果だと思う。フルメンバーのA代表でも、この韓国に勝てたかどうか分からない。この韓国のプレーを見れば、あまり多くのことができないのではないかと思った。受け入れ難いことかもしれないが、そうした真実を認めていかないといけない。パワーを使ったコントロールというものを、すべての(韓国の)選手が見せていた。テクニックもコントロールも素晴らしかったし、日本戦へのモチベーションも高かった。


 この大会を戦った日本代表は、A代表ではなかった。B代表なのかC代表なのかは分からない。それでも現時点で招集できるベストメンバーだった。年齢にかかわらず、いいプレーを続けている中村憲剛(川崎フロンターレ)を入れることもできたが、彼を除けば今呼べるベストメンバーだったと思う。たくさんのけが人もいて、ホームでこのように相手にパワーを使って支配されたのはなぜなのか、分析しなければならない。しかし、その分析の結果を報告すると、あまり多くの人は喜ばないかもしれない。この2勝は素晴らしい結果だと受け止めたいと思う。

スポーツナビ

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