【KNOCK OUT】飯伏幸太×橘田いずみのアンバサダー対談 大ファンの2人が語るその魅力とは?
「勝次vs.前口は、2人とも『限界の限界の次』に行った」
勝次vs.前口のトーナメント準決勝は「限界の限界の次に行った」試合だった 【写真:中原義史】
橘田 私、昭和な感じの方が好きなんです! それに試合を見てて、絶対にズルい試合をしないですよね。硬派な戦い方で。私、ニヤニヤした人は嫌いなんです。
飯伏 ニヤニヤした選手なんていましたっけ?
橘田 いますけど、名前は言えません!(笑)
――「KNOCK OUT」を1年間見てきて、特に印象に残った試合はありますか?
橘田 私は(那須川)天心君が大好きで、サイン会も並んで(笑)。「KNOCK OUT」を見に行く時は、その時のキャップを被っていきます。だから、印象に残った試合といえば、やっぱり旗揚げ大会で天心君がKOした試合ですね。
――現役ムエタイ王者、ワンチャローンをバックキック一撃でKOした試合。衝撃的でしたね。
橘田 顔もまだ子供で、それなのにあんな技を繰り出したり。あの試合を見て、天心君は魅せる試合、エンターテインメントだな、って思ったんです。私もライブをやっているので「魅せるライブ」をしたいっていつも考えているので。
飯伏 多分ですけど、天心選手の後ろ廻しは、本当に勝つためにやった技なんです。だけど、見る側に「ファンを意識して出した技じゃないか」と思わせてしまうんですよ。
――なるほど。飯伏選手の印象に残った試合は?
飯伏 印象に残った試合はいっぱいあったのですが、勝次選手と前口(太尊)選手の試合で全部塗り替えられましたね。あの試合を見た時、自分は「2人は限界の限界の次に行った!」と思ったんです。
橘田 限界の限界の次……。
飯伏 試合をしていて、肉体が限界を迎えると、変な話、体内のあらゆるものが出てしまいそうになるんですよ。でもそこはまだ限界で、その先があるんですよ。その域まで、正直、自分は行ったことがあるんで、2人の試合を見ていて、僕の感情は爆発しそうになりましたね。あの勝次選手と前口選手の試合はいろいろな意味で大好きです。
――飯伏選手が「限界の限界の先」を体験した試合というのはいつの試合ですか?
飯伏 2013年のG1クライマックスの中邑真輔戦ですね。中邑さんも格闘技をやっていて、自分も以前格闘技をやっていたので、お互いに格闘技の部分がかみ合ったと思います。僕、13年間プロレスをやっていて、たぶん1000試合ぐらい戦っていると思うんですけど、それを味わったのはその試合と、もう1つが2015年1月4日、東京ドームでの中邑真輔戦です。僕は中邑さんとは2回しかシングルマッチをしていないんです。
――中邑選手以外とは味わったことがないんですね。
飯伏 やる方向性が違うんで、中邑さん以外の選手との試合では味わえないと思います。
橘田 深い……。
飯伏 (突然)どうですか? 僕(の評価は)、上がっていますか?
橘田 大丈夫ですよ、上がっていますよ(笑)。
飯伏 もう橘田さんが怖くてしょうがないです。
橘田 私の名前、覚えてくれたんですね(ニッコリ)。
“攻撃的”声優の橘田さん “ナチュラル・クレイジー”演じる飯伏
9日のミルキィホームズ両国ライブとKNOCK OUTのポスターがリンクされている秘密は? 【茂田浩司】
橘田 前に番組の企画で、天心君のジムに行って天心君にキックを教わったことがあるんです。その時のことを思い出しながら蹴りました。映像はお蔵入りしたんですけどね(笑)。でも私、「ミルキィ」と「KNOCK OUT」の選手が同じポーズになると思ってなくて。
――キックスロードの花澤勇佑社長が探したそうですよ。
橘田 えー!?
花澤 「ミルキィホームズ」の写真が上がってきて「同じポーズがあるんじゃないかな」と思って探したんですよ。勝次選手と不可思選手は試合写真で、森井選手と宮元(啓介)選手はポーズ写真の中で似たものを選びました。
橘田 めっちゃうれしかったです、このポスター(笑)。私、もっと蹴りたいんですよ。
飯伏 もっと蹴りたい!?
橘田 人を殴ることが子供の頃から大好きで(笑)。
――そういうことを声優さんが言って大丈夫ですか?(笑)
橘田 みんな知っているので大丈夫です(笑)。大学生の時、プロレス団体の人と会ったこともあるんです。母親に「ケガしたり、顔に傷がついたり大変よ」と言われてあっさり断念したヘタレでして(笑)。今はムチを持ってライブをしたりしているんです(笑)。
飯伏 (うれしそうに)いやー、狂ってますよね(笑)。
橘田 飯伏さんは“ナチュラル・クレイジー”じゃないですか!(笑)
飯伏 昔からそう言われてきて「どうせそう見えているんだろ」と思って演じているんです。
橘田 演じているようには見えないです……。