“田口監督”に聞く新日本の気になること 東京03豊本のプロレスあれこれ(特別編)

スポーツナビ

サムライジムストラップの収益は……

今年は各会場でユニットのグッズが大繁盛。それに比べ、昔、田口選手が出した「サムライジムストラップ」のロイヤリティーは…… 【写真:SHUHEI YOKOTA】

――個人的な質問です。今年は各ユニットの人気が上がり、各会場でグッズも大いに売れたと思いますが、その売り上げって選手に還元されるのですか?

豊本 ゲスイ質問ですね(笑)。

田口 そうですね。以前は売れた分のロイヤリティーがいくらか入りましたけど、今は作った分でロイヤリティーを頂いています。もちろん、パーセンテージは少ないですが。もうちょっと何とかしてくれと……(笑)。
 それこそ昔、サムライジムで「サムライジムストラップ」を作った時、明細に入っていたのが7円でした。

豊本 !!!(大爆笑)

――今はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのグッズなどは普段から着用されているファンも多いですよね。

田口 僕らは格好良さは特に意識していないです。

豊本 テーマがありますからね。テーマに則ったものでいいと思います。

田口 この何の代表か分からない感じ。なんとなく代表感を出している感じです。

豊本 ふと思ったのですが、自分のTシャツを着て入場する選手ってどう思いますか?

田口 僕は昔から自分のTシャツで入場していますね。

豊本 それは着ていると売れるから?

田口 ガウンを作っていないんですよ。

豊本 何で作らないのですか?

田口 一時は作っていて、メキシコから帰ってきたあたりは着ていました。ただ持ち運びが……。

豊本 田口さんに聞いたのが間違ったかな(笑)。

田口 すみません、僕はグッズを売るためです。格好いい答えを探しましたが、見つかりませんでした。

豊本 僕は反対派なんですよね。ガウンを着てほしい。物販のTシャツだと、お客さんと同じになっちゃいますよね?

田口 でも選手と同じ物を着られるというのもありますよね?

豊本 確かにそれはありますね。そこがもどかしいところです。選手によりけりかもですが、ヒールの選手が着るのはね……。

田口 それはそうですね。でも僕の場合は(会社から)着て下さいと言われたりしますね。

豊本 それも企業努力ですね。まあ矢野(通)さんみたいに、これは宣伝です、売りたいからですとやりきっちゃって欲しいですね。

田口 ガウンですか……。急に着るか……。

豊本 いや、やめて下さい。変な感じになるので(笑)。

タグチジャパンは『時の流れに身をまかせ』

2018年もタグチジャパンを「引っ張って」、新日本の最前線で戦う!? 【写真:SHUHEI YOKOTA】

――それでは最後に、2018年について。豊本さんから田口選手に望むことは?

豊本 やっぱりタグチジャパンを継続してほしいですね。

田口 はい、これは生命線なので。

豊本 でも違うユニットの話が来たら、ほかに行っちゃいそうですよね?

田口 いや、タグチジャパンは、来年サッカー・ワールドカップがありますから。そこまで引っ張って……。

豊本 引っ張ってって!!(笑) その後は?

田口 2020年東京五輪という大きな舞台がありますので。

豊本 そこまで引っ張って!(笑)

田口 そこまで引っ張っていこうと思います。ただタグチジャパンはフワッとしているので、突然消える可能性もありますが。

豊本 そこはキチッとユニットとしてのシステムを作って、組織として枠を……作らないか! 作らなそうですね(笑)。

田口 終わる時は平成維震軍みたいに「やることはやった」と。何をやったかは分かりませんが。

豊本 平成維震軍は興行もやりましたよ!(笑) タグチジャパン興行やりますか?

田口 リスクは負えないです。

豊本 ですよね(笑)。では現状維持、今の感じのままでやっていくと。

田口 そうですね。『時の流れに身をまかせ』てと……。

豊本 国民的なフレーズを出してなんとか収めようとしてますね!(笑) とりあえず、本隊として、常に臨戦態勢でお願いします。タグチジャパン包囲網ができていますからね。

田口 そうですね。全部、ぶっ潰してやる。

豊本 嘘付け!(笑)

ドームの狙いはNEVER6人タッグ!? でも結果次第で……

ドームはNEVER6人タッグ狙いで! 2018年もタグチジャパンで快進撃か!? 【スポーツナビ】

――田口選手としては、まだ1.4のカードが決まっていませんが、ドームに向けては?

田口 一番可能性が高いのは、「ニュージャパンランボー」だと思いますので……。その試合はレジェンド選手と触れ合えるチャンスですし、今年は超竜ボム(スコット・ノートン選手の技)をいただきましたので。この先、食らうことはなかなかないと思います。

豊本 来年は誰が出るか決まっていますか?

田口 まだ誰が出るかは分かりません。多分、レジェンド枠はあると思いますが……。

――その試合から東京ドーム大会を盛り上げたいと。

田口 ドーム大会は1年の始まりではなく、1年の総決算ですので。1.5後楽園が新年だと思っています。ですので、レジェンドの技を食らって締めたいと思っています。ただ、もしかしたらNEVER無差別級6人タッグもありますけど。

豊本 大穴ですね。

田口 そこはワールドタッグリーグの結果次第ですよね。EVILとSANADAが優勝したらIWGPタッグ戦になると思いますので、彼らには優勝して欲しくないです。

豊本 (笑)。

田口 リーグ戦に負けてもらって、NEVER6人タッグをドームで開催と。EVILとSANADA組の優勝がなくなった時点で、NEVER6人タッグをタグチジャパンとして挑戦表明したいです。何とか、6人タッグとしてドーム出場を目論み、本戦出場したいです。

豊本 ということは、NEVER6人タッグのベルトに興味津々ということですね!

田口 そうですね。それなりに……。

豊本 (ベルトに興味は)ないか!(笑)

田口 取ったら盛り上げます。

豊本 取る前提で試合をするんですね(笑)。

――ということで本日はありがとうございました!

3/3ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント