【ディファカップ】トーナメントはDDT22歳コンビが優勝 潮崎が「男豪三兄弟」でまさかの“覚醒”

高木裕美

潮崎、“男色タイツ”着用で登場!?

プロレス界屈指のイケメン・潮崎豪が、まさかの男色“覚醒”!? 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 プロレス界屈指のイケメン・潮崎豪が、ノアの聖地で禁断の扉を開けてしまった。

 潮崎は“DDTのアイコン”男色ディーノ、そして、学生プロレス時代に「潮吹豪」のリングネームであった三富政行と「男豪三兄弟」を結成。河上隆一&マサ北宮&KAZMA SAKAMOTO組と激突した。

 ディーノはワイルドな北宮を気に入ったのか、バックから執ように掘りまくると、さらに男色ナイトメア。しかし、ディーノのリップロックが潮崎に誤爆してしまい、キレた潮崎はディーノと口論を繰り広げると、仲裁に入った三富に逆水平チョップをぶちかまし、試合を放棄して出ていってしまう。孤立した三富が追い込まれると、そこに、ディーノとおそろいの「漢」タイツ姿となった潮崎が登場。まさかの覚醒に場内が騒然とする中、三富がコーナーで地獄門を開き、KAZMA、河上、北宮が次々とエジキに。さらに、ディーノが北宮をリップロックでとらえると、潮崎も河上、そしてKAZMAにリップロック。会場がざわつく中、放心状態となったKAZMAをショートレンジ豪腕ラリアットで仕留めた。

「男豪三兄弟」の長男として、次男ディーノ、三男三富の暴走の“尻ぬぐい”をした潮崎だが、イケメンのあられもない姿に、観客の女性ファンは騒然。一方、潮崎からの熱いベーゼを受けた河上とKAZMAは、まだぬくもりの残る唇に手を当て、恍惚(こうこつ)の表情となった。もはや、アッチの世界に覚醒してしまった潮崎は、全試合終了後の記念撮影でも、男色タイツのまま登場。GHCヘビー級王座を3度戴冠し、三沢光晴さんの最後のタッグパートナーも務めた男が、「ノアの聖地」に、最後にとんでもない思い出を刻みつけた。一方、ディーノは「西の小峠」との呼び声が高い小峠篤司の“持ち物”に興味津々。普段のDDTのリングとはひと味違った極上の感触に酔いしれた。

桃の青春、ケンオーハラが一夜限りの復活も……

一夜限りの復活となったケンオーハラだったが、この拳王はこのマッチメークに不満爆発 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 ノアの功労者・永源遥さんの命日であるこの日、「ノア提供スペシャルタッグマッチ」として、“桃の青春”小峠篤司&原田大輔組vs.“ケンオーハラ”拳王&大原はじめ組が、一夜限りの名物タッグを復活させた。

 桃の青春は大阪プロレスで誕生し、大阪プロレスタッグ王座を3度戴冠。ノアでもGHCジュニアタッグ王座を3度戴冠しているが、小峠のヘビー級転向により、昨年12月に王座返上と同時にチームを解散している。一方、ケンオーハラは超危暴軍としても存在感を発揮し、GHCジュニアタッグ王座を2度戴冠したが、やはり、昨年12月に拳王のヘビー級転向に伴い、解散している。

 先に入場したケンオーハラだが、おなじみの2人でのポーズはなし。だが、手でタッチをし、試合中には連係も見せる。一方、桃の青春は入場時から目も合わせず、タッチも背中をたたく形で成立。このチームワークの差が試合でも顕著に現れ、拳王のジャーマンスープレックスから大原のフィンランドフォアアーム、拳王の蹴暴の連係が小峠に決まると、最後はダイビングフットスタンプでフィニッシュ。「グローバル・リーグ戦2017」で初優勝し、ノアの頂点に立った拳王が、勢いの差を見せ付ける形となった。

 だが、勝利にも拳王は固い表情のまま、客席に座る内田雅之会長に詰め寄り、ぶ然として退場すると、「何で後戻りしてるんだよ。名前も忘れたよ、あのヒゲ面親父、ふざけんな。新しいノアの道を拓いて、テメエを失脚させてやるからな」と、マッチメークに不満をぶちまけ、フロント陣に容赦なくかみ付いてみせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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