ハリル「恐怖心を抱いてはならない」 ブラジル戦、ベルギー戦メンバー発表

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長澤は守備も攻撃も運動量豊富な選手

森岡の選出理由について、ベルギーに移籍してからのプレーを評価したと説明 【スポーツナビ】

 リストを発表する。25人を選んだ。少し問題もあったが、合宿はいつも1人、2人何か問題が起こる。よってアウェーに移動する時は25人をいつも選んでいる。ブラジルも25人選んでいる。リールに戻ることはうれしい。リールに日本のサポーターがたくさん来てくれることを本当に期待している。そしてわれわれがいいクオリティーを持っているというプレゼンテーションをしたい。

<メンバー25名>

GK:
川島永嗣(メス/フランス)
東口順昭(ガンバ大阪)
西川周作(浦和レッズ)

DF:
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
長友佑都(インテル/イタリア)
車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
昌子源(鹿島アントラーズ)
三浦弦太(ガンバ大阪)

MF:
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
遠藤航(浦和レッズ)
山口蛍(セレッソ大阪)
井手口陽介(ガンバ大阪)
倉田秋(ガンバ大阪)
長澤和輝(浦和レッズ)
森岡亮太(べフェレン/ベルギー)

FW:
久保裕也(ヘント/ベルギー)
浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)
乾貴士(エイバル/スペイン)
原口元気(ヘルタ/ドイツ)
大迫勇也(ケルン/ドイツ)
杉本健勇(セレッソ大阪)
興梠慎三(浦和レッズ)

 GKは3人。エイジ(川島)、ヒガ(東口)、そしてニシ(西川)。ニシが戻ってきた。ニシも徐々にパフォーマンスを取り戻してきて、まだトップではないとは思うが戻ってきた。われわれ3人のGKに言いたいが、まだまだ要求しなければならないことがたくさんある。GKとともに仕事をしてくれているスタッフの方々も協力して、候補の選手にもコンタクトを取り続けているが、全員のパフォーマンスをもっと上げたいと思っている。8カ月あるからだ。次の試合はトップレベルのGKを必要としている。以前よりかなり多くの仕事をしなければいけないと思う。

 酒井宏、酒井高、長友、車屋。4人いるが、前回と同じだ。素晴らしい、恐らくみんなで祝福しなければいけないであろう選手はユウト・ナガトモだ。もし出れば100試合目になる。ユウトは本当にわれわれにとっての誇りだ。本当に素晴らしい人間で、いつも結果、勝利に飢えている男だ。そして、車屋を信頼し続けている。前回の合宿は良かった。クラブでもよくなっている。そしてもちろん守備でももっと向上できると思う。

 吉田、三浦、槙野、昌子。4人のセンターバック。少し変更があるとすれば、三浦が植田(直通/鹿島)の場所を取ったと。若い選手に伸びる可能性を与えたいと思う。マヤ(吉田)も槙野もいいプレーを続けている。昌子もパフォーマンスが落ちた時期があったがしっかり戻ってきてくれた。彼とは少し厳しい会話をしたが、その後しっかりパフォーマンスを上げてくれた。

 中盤、少しまだ考える余地があるところと、新しい選手を発表する。長谷部、遠藤、山口、井手口。こちらは守備的MF。長谷部が戻ってきた。遠藤は浦和では右サイドバック(SB)をやっているが、私は中盤で考えている。デュエル(球際の競り合い)で少しパワーをもたらしたいからだ。彼もまだ若いので、伸びていくと思う。浦和では本当にいい試合をしており、パフォーマンス、フィジカルも上がってきている。蛍はパフォーマンスよくやっている。井手口は少し最近、疲労が見えるが、ただし能力があるのでこれから使い続けていきたいし、伸びていくと思う。

 倉田、森岡、長澤。新しい選手だ。倉田は前回(10月の2試合で)2点取ったので、信頼して使い続けていく。それから新しい2選手。まず長澤からいくと、ここ4、5試合、それより前は見ていなかったが、ACLの浦和での出来でいいと思った。守備も攻撃も本当に運動量豊富な選手だ。守備での役割もしっかりこなしつつ、攻撃でも何かもたらせる数少ない選手だと思う。ギリギリまで見続けて、合宿でも見ていきたい。今のところいい試合をしている。私はある程度、連続していいパフォーマンスで試合をしてくれれば呼ぶ。あとは彼がチャンスをつかむだけ。A代表に定着するかは分からない、彼次第だ。

 森岡は今シーズンからベルギーでやっている。長い間彼を知っているが、そこまで興味深く私をひきつけたわけではなかった。気になり始めたのはベルギーに行ってから。パフォーマンスが徐々に上がってきて、私の興味をひきつけた。ベルギーでも彼の話がかなりなされている。特にポジティブな話が出てきている。パフォーマンスはもちろんのこと、最後のパス、得点、オフェンス面について評価できると思う。(今季)6得点、6アシスト。私のアシスタントに向こうに1週間滞在してもらって、トレーニング状況を見てきて、向こうの監督とも話してもらった。みんな彼のパフォーマンスはうれしいと言っている。もちろん伸ばすべきこともあり、特に守備面、デュエルの部分だ。彼とも何度かそのような話をしているが、合宿でもしっかり話をしていきたい。

 日本代表は攻撃だけでなく、守備でも現代フットボールでは全員が攻撃も守備もしなければならない。もちろんサイドアタッカーがSBと同じ点の取り方をするわけではないが、全員が攻撃して守備もしなければならない。私が就任してから得点者が何人いるかを数えたのだが、22人くらいいた。けっこうな人数のプレーヤーが得点を取っている。恐らく守備陣も攻撃陣も得点を取っている構成になっている。

 ブラジルという国でも、たとえば昔は攻撃だけでよかった。私の世代のブラジルは攻撃しか考えていなかったが、根本的に彼らは変えてきた。ネイマールでさえ、(ガブリエル・)ジェズスでさえ、ほかの攻撃陣でさえ、守備に戻ってプレッシャーをかけてくる。それが現代フットボールだ。特に日本はそれをやらなければならない。中盤でボールを奪うことを伸ばしていかなければ。だから何人かの選手にも高い要求をしている。できるだけいいソリューションがあるように私も探していく。誰が本大会に行くのかは今のところ私でさえも分からない。できるだけ多くの人数をトライしていきたい。そして一番パフォーマンスの高い選手を最後に選びたいと思う。長澤、森岡はこの合宿でどういう動きをしてくれるか楽しみだ。

ハリルホジッチ監督は興梠と杉本について「今、Jリーグで最もいいアタッカー」と語った 【スポーツナビ】

 久保、浅野、原口、乾。サイドアタッカーは前回と同じだ。久保も(ベルギーリーグで)5点取っている。浅野は合宿ではそれほどパフォーマンスはよくなかったが、だんだんよくなってきた。ゲンキ(原口)もアシスタントが1週間ほどかけて見てきている。彼はクラブで退場になってしまったが、代表でもそういうことがあったので、1週間かけて私のアシスタントが向こうの監督とも話して喜んでいる。乾もしっかり点を取って、取らせるというもっと良い素材になってほしい。

 真ん中のアタッカー。大迫、杉本、興梠。少し新しいのは興梠。ここ最近の試合はうれしい。得点を取るだけでなく、いろいろな仕事をしてくれる。興梠と杉本は今、Jリーグで最もいいアタッカーだ。興梠のパフォーマンスは本当に興味深い。守備に戻るところもやっている。A代表で先発をしっかり勝ち取るよう、努力してほしい。杉本については2年前にも皆さんに言ったが、能力はある。ハイレベルのフットボールを学ぶ段階にきている。もっとアグレッシブに仕掛けると。得点するためにはできるだけゴールの近くにいるべきだ。大迫は今、クラブで非常に厳しい状況を迎えている(ケルンは10試合勝ちなしで最下位)。ユウヤ(大迫)も杉本も体重も体格もかなりある方で空中戦に必要な選手であるため、彼らはそこのパフォーマンスを上げてほしい。ユウヤももっとできると思っている。

 以上が、次の試合に向けた25人だ。新しい選手は合宿を通して見ていきたい。いろいろな競争があったが、今回は彼らを見てみたいということで選んだ。

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