ボクシング系レッスンで、心肺機能を強く! 肩甲骨が持つ“本来の動き”を目覚めさせよう!

スポーツナビDo

遠くを打つ! 肩甲骨を離す意識で!

【写真提供:内田英利】

 肩甲骨が持つ本来の“動き”としては、前に離す(外転、がいてん)・後ろに寄せる(内転、ないてん)・持ち上げる(挙上、きょじょう)・下げる(下制、かせい)等の動きがあります。

 ボクシング系のレッスンでは、肩甲骨が持つ動き=可動域を充分に活かせるように、肩甲骨を離すイメージで大きく、そして遠くにパンチを打つようにしましょう。そして、戻す時には、肩甲骨を寄せるイメージで、胸元までしっかり引きましょう。

【写真提供:内田英利】

【写真提供:内田英利】

 腕振りではなく、肩甲骨が持つ本来の動きを充分に活かす、“肩振り”のイメージでパンチを打ちましょう!

 ランニング時にも、腕を動かす際に、肩甲骨が離れたり寄せたりという“肩振り”を無意識にしているものです。しかし、肩甲骨の本来の“動き”を充分に活かせず“腕振り”をしているランナーは、肩甲骨の動きが制限され、身体が立ってしまい、脚を前に運ぶ際に、上半身や体幹の力を多く使う事で、余分なエネルギーロスをしてしまいがちです。

【写真提供:内田英利】

 パンチを打つだけではなく、胸元までしっかり手を引き寄せて、同時に肩甲骨を後ろに寄せるイメージも大事です。

 ボクシング系のレッスンでは、手を少しだけ前に出すのではなく、大きくそして遠くにパンチを打ち、胸元までしっかり引きましょう。遠くにパンチを打ったり、しっかりと引いたりする“動き”を続ける事で、肩甲骨が持つ本来の動きを充分に活かせるようになり、“肩振り”がマスターできます。マスターできれば、体力を浪費せず、効率の良い“肩振り”ランが出来るようになりますよ。

 次回は、ランニングのパフォーマンスを上げる、エアロビクス・トレーニング第2弾…キック系レッスンのポイントを紹介しますのでお楽しみに!

内田英利(うちだ・ひでとし)

1971年生まれ。茨城県出身。日本大学卒業後、立命館大学に進学。立命館大学在学中に運動生理学などを学び、その後、米国の栄養学修士課程を経る。現在は、女性や高齢者向けの生活習慣病予防プログラムの開発、フィットネストレーナーの育成、生涯フィットネスに関する講演や運動指導などを行う。日本成人病予防協会認定講師、健康管理士一般指導員、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定講師、健康運動指導士。大相撲の貴乃花親方との共同開発プログラム「シコアサイズ」、テニスボールを使ったヨガ「テニスボール・ヨガ」を販売。専門分野は、陸上(中長距離)や打撃系格闘技のパフォーマンスアップ。株式会社フィットネス・ゼロ代表取締役。パーソナル・フィットネススタジオ「コア・フォレスト」運営責任者。現在は、実業団の陸上選手やプロ格闘家を指導。一般の方向けには、主に、グループでのランニング指導を行う。フルマラソン歴14年。ベストタイムは2 時間45分01秒。「グアム ココハーフマラソン&駅伝リレー」には、2010年から5年続けてツアー参加者のペースメーカーとして帯同。

取材協力 コアフォレスト

〒150-0044 東京都渋谷区円山町3-5 道玄坂SSDビル5F
※渋谷マークシティー出口徒歩0分
TEL&FAX:03-6455-0612

※リンク先は外部サイトの場合があります

2/2ページ

著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント