マラソンのためのコアトレーニング(18) 内腿強化でロスの少ない走りを

スポーツナビDo

“走る”トレーニングばかりでは……

【Getty Images】

 マラソンを完走する、または自己ベストを更新するためには、“走る”トレーニングばかりをやっていればいい……というものでもありません。“走る”ための体作り、すなわち日ごろの筋トレが重要なのです。

 そこでスポーツナビDoでは「マラソンのためのコアトレーニング」を紹介。貴乃花親方考案のシコアサイズやマラソン初心者向けのランニング指導を手がけているフィットネストレーナーの内田英利先生に教えていただきました。

サッカーボールを蹴るイメージで

 全6回シリーズでご紹介する「股関節編」の4回目。前回は股関節を「外に開く」動きの強化でしたが、今回はその逆。すなわち股関節を「内側に絞る」動きのトレーニングです。

 でも、股関節を内側に絞る動きなんてランニングにあったかなぁ? これも実はあるんです。走っているときに、身体の軸が外側にブレてしまわないよう、軸を中心に戻そうとするために、人は無意識のうちに股関節を内側に絞る動きを行っているのです。

 ですので、股関節を内側に絞る動きを強化して内腿を鍛えることで、無駄な体力を使う事なく、“省エネ”で走ることができるというわけです。それではトレーニング方法を動画でご覧ください。


 ポイントは、これまでの股関節のトレーニング同様に、お腹に力を入れながら軸をしっかり保つこと。余計な部位に力を入れず、軸をまっすぐに保ったままサッカーボールをインステップで蹴るようなイメージでトレーニングを行ってください。この運動を20回ずつ左右両足で行いましょう。

内田英利(うちだ・ひでとし)

1971年生まれ。茨城県出身。日本大学卒業後、立命館大学に進学。立命館大学在学中に運動生理学などを学び、その後、米国の栄養学修士課程を経る。
現在は、女性や高齢者向けの生活習慣病予防プログラムの開発、フィットネストレーナーの育成、生涯フィットネスに関する講演や運動指導、実業団の陸上選手やプロ格闘家の指導、一般の方向けにグループでのランニング指導を行う。日本成人病予防協会認定講師、健康管理士一般指導員、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定講師、健康運動指導士。
大相撲の貴乃花親方との共同開発プログラム「シコアサイズ」、テニスボールを使ったヨガ「テニスボール・ヨガ」を販売。専門分野は、陸上(中長距離)や打撃系格闘技のパフォーマンスアップ。株式会社フィットネス・ゼロ代表取締役。パーソナル・フィットネススタジオ「コア・フォレスト」運営責任者。
フルマラソン歴14年。ベストタイムは2時間45分01秒。「グアム ココハーフマラソン&駅伝リレー」には、2010年から5年続けてツアー参加者のペースメーカーとして帯同。

取材協力 コアフォレスト

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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