マラソンのためのコアトレーニング(17) 意外と重要!股関節を「外に開く」動き

スポーツナビDo

【Getty Images】

“走る”ための体作り

 マラソンを完走する、または自己ベストを更新するためには、“走る”トレーニングばかりをやっていればいい……というものでもありません。“走る”ための体作り、すなわち日ごろの筋トレが重要なのです。

 そこでスポーツナビDoでは「マラソンのためのコアトレーニング」を紹介。貴乃花親方考案のシコアサイズやマラソン初心者向けのランニング指導を手がけているフィットネストレーナーの内田英利先生に教えていただきました。

お尻の横を鍛えよう!

 前回に引き続き「股関節編」。その3となる今回は、股関節を「外に開く」動きの強化です。ランニングやマラソンでそんな動きってあるの? 実はたくさんあるんです。

 走っているとき、人は股関節をほんの少しだけ外側に開き足を地面に着いて踏ん張り、軸を一定に保とうとする動きを無意識のうちに行われています。ですから、お尻の横の筋肉を鍛えることはランニングにおいて非常に重要なことなのです。

 それでは動画でトレーニング方法をご覧ください。

 大事なポイントは、これまでの股関節トレーニング同様に軸をまっすぐに保ち、左右にブレないようにお腹に力を入れて行うこと。そして、足を横に広げる角度は30度〜45度。これを20回ずつ左右両足で行いましょう。

内田英利(うちだ・ひでとし)

1971年生まれ。茨城県出身。日本大学卒業後、立命館大学に進学。立命館大学在学中に運動生理学などを学び、その後、米国の栄養学修士課程を経る。
現在は、女性や高齢者向けの生活習慣病予防プログラムの開発、フィットネストレーナーの育成、生涯フィットネスに関する講演や運動指導、実業団の陸上選手やプロ格闘家の指導、一般の方向けにグループでのランニング指導を行う。日本成人病予防協会認定講師、健康管理士一般指導員、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定講師、健康運動指導士。
大相撲の貴乃花親方との共同開発プログラム「シコアサイズ」、テニスボールを使ったヨガ「テニスボール・ヨガ」を販売。専門分野は、陸上(中長距離)や打撃系格闘技のパフォーマンスアップ。株式会社フィットネス・ゼロ代表取締役。パーソナル・フィットネススタジオ「コア・フォレスト」運営責任者。
フルマラソン歴14年。ベストタイムは2時間45分01秒。「グアム ココハーフマラソン&駅伝リレー」には、2010年から5年続けてツアー参加者のペースメーカーとして帯同。

取材協力 コアフォレスト

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