【新日本プロレス】内藤がオメガを下し4年ぶりG1制覇 オカダvs.EVIL、棚橋vs.ザックの王座戦へ

高木裕美

内藤がオメガを下し、4年ぶり2度目のG1制覇を果たす 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1 CLIMAX 27」最終戦が13日、東京・両国国技館で開催され、超満員札止めとなる1万280人を動員した。

 今年は28日間に渡り、全国各地で全19大会が行われ、全20選手がA、B2ブロックに分かれて総当たりリーグ戦で対戦。この日のメインイベントで行われた優勝決定戦では、Aブロック1位の内藤哲也がBブロック1位のケニー・オメガを破り、4年ぶり2度目の優勝に輝いた。

オメガに勝利の内藤「主役はオレだ!」

最後はデスティーノで勝負を決めた 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 両者は昨年8.13両国でのG1公式戦で初対戦し、オメガが28分12秒、片翼の天使で勝利。1年ぶりの再戦で、オメガが鉄柵を使ったムーンサルトアタックを繰り出せば、内藤もトペスイシーダでテーブルの上まで吹っ飛ばし、さらに机上パイルドライバーを敢行。机の角に顔面をぶつけたオメガはしばらく悶絶するほど。

 それでもオメガはノータッチトペ、ミサイルキック、ジャーマンスープレックス、青い衝動とたたみかける。25分過ぎ、内藤のスターダストプレスをかわし、自爆を誘ったオメガは、ルーシュドライバー、パワーボム、さらには前日のオカダ・カズチカ戦で久々に解禁したクロイツ・ラス、レインメーカー式Vトリガーを繰り出すも、内藤はVトリガーからの片翼の天使をデスティーノで切り返す。なおもヒザ蹴りで粘るオメガに、内藤が浴びせ蹴りからドラゴンスープレックス、旋回式デスティーノ、高角度デスティーノでトドメをさした。

 4年前とは違う大歓声の中、“元祖夏男”蝶野正洋とリング上でグータッチをかわした内藤。「4年前は背伸びをしていた。でも、今のオレは自信を持って言える。この新日本プロレスの主役はオレだ!」と絶叫。観客と共に「デ・ハポン」の大合唱で大会を締めると、「オレはカンサード。疲れた。あとは明日の会見で」と、早々にコメントを引きあげてしまった。

因縁のオカダとの1.4東京ドームメインに立てるか

通常ならG1優勝で東京ドームのメインが決まるが、内藤には苦い過去があるのだが…… 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 12年のG1より、優勝者は来年1.4東京ドーム大会のメインイベントでIWGPヘビー級王座へ挑戦できる権利証を獲得することが通例となっている。しかし内藤は、13年の初優勝時は「ファン投票」により、翌年のオカダとのIWGP戦がセミファイナルに“降格”。ドームのメインは中邑真輔vs.棚橋弘至によるIWGPインターコンチネンタル王座に奪われた苦い過去がある。

 幼い頃からの新日本ファンであった内藤としては、ドームのメインは夢にまで見た大舞台であることは確か。だが、「会社批判」「上層部批判」を繰り返してきた彼が、毎年の“慣例”をスンナリ飲むとは思いがたい。また、G1公式戦では、石井智宏、バッドラック・ファレの2人に敗れており、特に石井には7月の米国大会でのIWGP USヘビー級初代王座決定トーナメントでも負けていることから、まずは早々にリベンジを果たすことが先決となるであろう。

 くしくも、現在のIWGPヘビー級王者は13年の悪夢の時と同じオカダ。今大会の休憩中に開催が正式発表された来年の1.4東京ドーム「WRESTLE KINGDOM12」のメインに、ついに内藤が立つのか。そして、その相手は、因縁のオカダなのか。ドームまでの5カ月間に、まだまだ紆余(うよ)曲折、波乱万丈がありそうだ。

飯伏がオメガにバックステージで接近!?

 また、惜しくも外国人初の連覇の野望がついえたオメガだが、試合後のバックステージでは、かつての盟友・飯伏幸太に迎えられる場面があった。

 オメガと飯伏はかつてDDTプロレスリングで「ゴールデン☆ラヴァーズ」というタッグを組んでおり、新日本のIWGPジュニアタッグ王座も戴冠。14年11月にオメガが新日本に移籍してからは、リング上ではまったく接点がなかったが、昨年、オメガがG1初優勝を果たした際に、飯伏の得意技であるシットダウン式ラストライド、フェニックススプラッシュを繰り出したことで、絆の深さを感じさせた。また、今年のG1に飯伏の参戦が決まった際も、オメガは決勝戦で飯伏との対戦を熱望。惜しくもその希望は叶わなかったものの、この日のオメガのコスチュームには飯伏を連想させるような青いマークが入っており、かつてのパートナーへの想いの深さを感じさせた。

 現在はIWGP USヘビー級王者、そしてバレットクラブのリーダーという立場のオメガと、新日本とDDTの2団体所属を離れ、「飯伏プロレス研究所」所長として自由な活動を続ける飯伏。果たして、両者が今後、どのような形で交わるのか。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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