躍進の日本競歩、世界陸上でメダルなるか 過去データから見るレース展望
■日本代表
男子50キロ:荒井広宙(自衛隊体育学校)、小林快(ビックカメラ)、丸尾知司(愛知製鋼)
男子20キロ:高橋英輝、松永大介(ともに富士通)、藤澤勇(ALSOK)
女子20キロ:岡田久美子(ビックカメラ)
50キロが、男女同時に13日7時45分(日本時間15時45分)にスタート。20キロは12時20分(同20時20分)、男子が14時20分(同22時20分)にスタートする。
なお、大会開幕2週間前に女子50キロ競歩が「正式種目」として急きょ追加されたが、果たして何人が出場するのかも興味深い(日本選手は不出場)。参加標準記録の「4時間30分00秒」をクリアしているのはわずか5人である。
この10年で躍進した日本競歩界
日本競歩界初の五輪メダリストとなった荒井広宙 【写真:ロイター/アフロ】
<男子20キロ競歩>
2001年 7位 柳澤 哲(綜合警備保障)
2011年 6位 鈴木 雄介(富士通)
2013年 6位 西塔 拓己(東洋大)
2016年 五輪 7位 松永 大介(東洋大)
<男子50キロ競歩>
1991年 7位 今村 文男(富士通)
1997年 6位 今村 文男(富士通)
2005年 8位 山崎 勇喜(順 大)
2008年 五輪 7位 山崎 勇喜(長谷川体育施設)
2011年 5位 森岡紘一朗(富士通)
〃 8位 谷井 孝行(自衛隊体育学校)
2012年 五輪 7位 森岡紘一朗(富士通)
2015年 3位 谷井 孝行(自衛隊体育学校)
〃 4位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
2016年 五輪 3位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
<女子20キロ競歩>
2009年 6位 渕瀬真寿美(大塚製薬)
このデータを見れば、21世紀になってから、特にこの10年あまりの躍進ぶりがよくわかる。男子の両種目は、五輪を含めてこのところはフルエントリーが続いている。
日本選手が好成績を残し始めた2011年からの世界選手権至近3大会と五輪2大会の「優勝・3位・8位の記録」は以下の通り。
<男子20キロ競歩>
年 優勝記録 3位記録 8位記録
2011年 1.19.56. 1.20.38. 1.21.50.
2012年五輪 1.18.46. 1.19.25. 1.20.12.
2013年 1.20.58. 1.21.21. 1.22.21.
2015年 1.19.14. 1.19.57. 1.21.37.
2016年五輪 1.19.14. 1.19.37. 1.20.27.
<男子50キロ競歩>
年 優勝記録 3位記録 8位記録
2011年 3.41.24. 3.43.36. 3.47.19.
2012年五輪 3.35.59. 3.37.16. 3.41.24.
2013年 3.37.56. 3.40.03. 3.43.38.
2015年 3.40.32. 3.42.55. 3.46.00.
2016年五輪 3.40.58. 3.41.24. 3.46.43.
<女子20キロ競歩>
年 優勝記録 3位記録 8位記録
2011年 1.29.42. 1.30.44. 1.31.40.
2012年五輪 1.25.02. 1.25.16. 1.27.56.
2013年 1.27.08. 1.28.10. 1.29.17.
2015年 1.27.45. 1.28.13. 1.30.32.
2016年五輪 1.28.35. 1.28.42. 1.30.24.