森岡「ベフェレンが最終地点ではない」 飛躍の1年へ向け、順調な仕上がり
練習試合にフル出場し、好機を演出
森岡亮太は今季、ベルギー1部のワースラント・ベフェレンへ加入した(写真は2015年ヴィッセル神戸時代のもの) 【写真:アフロスポーツ】
その1分後にも、センターFWジーニョ・ガノをフリーにするなど、森岡のスルーパスはさえ渡り、アディショナルタイムにも左サイドハーフのアレサンドロ・セリジオニがGKと1対1になるチャンスを演出したが、ダメ押しゴールにはならなかった。
「DFラインの裏が空いているというのは、前半からずっと気付いていたので、そこを突いていきたかったんですけれど、なかなかそういうシーンがなかった。あの瞬間は、相手のDFラインが下がり切るのか、上がり切るのか、微妙な位置になったということと、(自分が)フリーでボールを持てたということから、しっかり味方の動き出しが見えました。うまくいって、良かったです」と森岡は後半終盤のスルーパス連発シーンを振り返った。だが、前半にもダイレクトパスでしっかりと味方をフリーにするチャンスを作っていたことも記しておきたい。
信頼を得るも、チームの出来に満足できず
今季から指揮を執るクレマン監督は、パスをつなぐサッカーを志向しているという 【Getty Images】
その理由には、この日の相手が2部リーグのチームだったこともあったはず。このプレシーズンでベフェレンは、格上のクラブ・ブルージュ(2−0)、ズルテ・ワレヘム(1−0)に勝利を収めていたが、実際にはかなり押し込まれてしまい、相当、実力差があることを痛感していた。その時のパフォーマンスと比べると、OHL戦の出来に森岡も簡単には満足できないのだろう。
「特にブルージュ戦は、ほとんどボールを取れなかった。相手が決め切れなかったということと、カウンターで点を取れたということで、うちが勝てた。シーズンを通じてとなると、強豪相手にボールを持たれてカウンターだけで勝てるかとなると、そこはどうなのかなと思う。どれだけ上のレベルのチーム相手に、しっかりボールをつないでやろうという自分たちのサッカーで、いかに自信を持ってシーズンを通じて戦えるかが大事かなと思います」
「ステップアップとしての1年にするつもりで来た」
「FW(ガノ)が大きくてどうしてもロングキックの的がなるので、それになりがちですけれど、『つないでいくことを忘れずにやり続けよう』と(監督が)言ってくれているので、そこはチームとしてトライしています」
開幕戦の対ヘンクを、森岡は楽しみにこう言う。
「今日初めてフルでやって、だいぶ身体も動いたので、いい感じに来ているかなと思います。相手も良いチームなので。大会という緊張感もありますし、アウェーというのも楽しみでもあります。いろいろな条件があるので、そこも楽しみたいですね。
年齢(26歳)も上がってきている。もちろん、ここが最終地点ではないと思うので、ステップアップとしての1年にするつもりで来た。どれだけここで結果を出して、また次のステージへという位置付けでやってます」
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