川崎宗則が語る日本復帰後の進化 「バッティングも守備もすべて壊す」
米国での感覚は忘れ、すべてを壊して日本のやり方に合わせて進化したいと語る川崎 【写真は共同】
その川崎に日本復帰から現在までを振り返ってもらった。
「ちゃんとやらないことを意識」
またこうして日本の野球に触れられて改めてレベルの高さを感じて、最初は戸惑いながら、でも今はちょっとずつ……慣れるというのはおかしいんだけれど、昔はこんなだったなというのを思い出しつつありますね。
(日米では)違うのは違いますね。でもそこは、日本は日本のやり方があるから……。日本のやり方は日本のやり方でいいと思います。もちろん向こうの野球も見てきたんだけど、日本はこれでいいと思います。ただ練習内容も、練習時間も、ゲームに向かう準備も仕方も違うところは違うので、そこはまだ帰ってきたばかりで、なかなか(対応)できないんですけど、これも1つの日本の文化だと思い、それを受け入れてやっていこうと思いますけどね。
(具体的には)試合までの時間の過ごし方が大分違いますね。僕にとってはすんなり入れないんですけど、そこはすんなり入れなくて当然ですよね。これがいつかすんなり入れるようになってくればいいと思うし、すぐにはできないことなので、時間がかかるかもしれない。
(現在は)また新しいものをつくっていかないといけない。それが僕、大好きなんですけどね。米国でやってきたやり方にプラスして、前に日本でやってきたことを思い出しながら勉強して、いい準備ができるようにと考えていますよね。
しっかりやるんじゃなくて、ちゃんとやらないこと。わかります? 今までより練習量が多いので、僕がそれに合わせてちゃんとやると、多分いいパフォーマンスはできない。身体と向き合いながら、いいプレーができるようになるためには、今の自分に何が必要かってことを考えて、ちゃんとやるんじゃなくて、ちゃんとやらないことを意識するようにしていますね。