川崎宗則が語る日本復帰後の進化 「バッティングも守備もすべて壊す」

菊地慶剛

5月11日には日米通算1500安打を達成した 【写真は共同】

 1軍合流後は、他選手との併用ながらセカンドとしてコンスタントに先発出場を続ける川崎。成績は7月10日終了時点で37試合に出場し、140打数32安打で打率2割6分2厘と突出しているわけではない。

「米国にいた時の感覚は忘れたい」

(パフォーマンスについては)満足はしていないけど、これはこれで僕だなと思っているし、受け入れています。いい時はいい、悪い時は悪い。たまにいいプレーをして、たまに悪いプレーをするっていう感じで、その辺はあまり考えてないけど……。

 もう米国にいた時の感覚はほとんど忘れたいくらい、(自分の中のリズムやテンポを)壊してますよ。バッティングも守備も両方壊して、走塁もすべて壊して、日本のやり方にマッチするような、そういう考え、努力をしてますね。またこれは(6年前と)違う僕なんでね。これはこれでまた大変なんです。

(進化への道、手応えは)まだ見えてこない。今はまだ見えない。まだ壊している段階だから。(完成するまで)何年かかるか……。その前にクビになるかもしれないし。でもそれでもいいと思っている。厳しいプロ野球の世界なんで……。でも僕のやり方はいつもそうだったから。

「ホークスのメンバーもすごいよ」

(今宮)健太であり、(明石)健志、ウッチー(内川聖一)、ギータ(柳田悠岐)、(中村)晃だったり、すごい選手の真似っていうか、いいものを盗もうとしている。僕が彼らにとって刺激になればうれしいし、僕は彼らのプレーの1つ1つ見て勉強しています。こういうバッティングをしたらいいんだ、こういう守備をしたらいいんだって……。自分の中でリズムを壊しながらも、そうやって彼らのプレーを見て勉強中です。それは米国にいる時から一緒です。ターゲットが日本の選手に変わりました。

 毎日が楽しい。毎日素晴らしい野球選手とプレーできるこの喜び……。僕は野球が大好きだけど、やっぱり僕よりうまい選手とプレーするのが楽しいし、(自分を)引き上げられるしね。今のホークスに来て何が一番かって言ったら、選手個々の考え方や技術が高い。それが高いから毎日刺激を受けて、こういうプレーをしたいな、こういうバッティングをしたいな、こういう守備をしたい、こういう走塁をしたい、って思わせてくれる選手がいることが、僕にとってラッキー。カブスのメンバーもそうだったけど、ホークスのメンバーもとてつもなくすごいよ。

   ※   ※   ※
 自分の選んだ道を真正面から受け入れ、それを全うすることに全精力をつぎ込み楽しもうとする――。その姿こそが川崎宗則スタイルだ。シーズン後半戦もそのスタイルを貫き通すだろう。個人成績はともかく、今後もV奪還を狙うチームにとって、川崎がもたらす影響力は計り知れない。

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著者プロフィール

栃木県出身。某業界紙記者を経て1993年に米国へ移りフリーライター活動を開始。95年に野茂英雄氏がドジャース入りをしたことを契機に本格的にスポーツライターの道を歩む。これまでスポーツ紙や通信社の通信員を務め、MLBをはじめNFL、NBA、NHL、MLS、PGA、ウィンタースポーツ等様々な競技を取材する。フルマラソン完走3回の経験を持ち、時折アスリートの自主トレに参加しトレーニングに励む。モットーは「歌って走れるスポーツライター」。Twitter(http://twitter.com/joshkikuchi)も随時更新中。

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