リハビリ中の岩隈が見定める自身の姿 “もう少し”が遠い復帰への道
19日、3Aでのリハビリ登板では2回4失点で降板した岩隈 【写真は共同】
ただ、そんな岩隈も最近は、むしろクラブハウスにいないことの方が多く、戻ってきても、何かを取りに来たという感じで、すれ違いざま、「これから治療っす」と言いながら、トレーナー室へ向かうことも。5月に肩の張りで故障者リストに入ってからは、当然ながら、そんな時間が増えている。
1Aでの登板後はまずまずだったが…
もっとも、そういう状況まで来ているとはいえ、岩隈のメジャー復帰が近いかといえば、ここにきて不透明だ。
14日、1Aのチームに合流してリハビリ登板を行うと、4回を1安打無失点と約6週間ぶりの実戦とはいえ、まずまずだった。この後、次のリハビリ登板で問題がなければ、メジャー復帰というシナリオをスコット・サービス監督も口にし始めたが、19日に3Aのタコマ・レイニアーズのユニホームを着てマウンドに上がると、5〜6回で70球が目安のところ、2回49球で降板した。内容は4安打4失点2四球。岩隈の場合、相手打者を知り、弱点をつきながら投球を組み立てるスタイルであり、よって、知らない打者を相手に投げた結果は参考にしにくい。この時も、予定のイニングを投げられなかったとはいえ、感覚さえ戻っていれば24日に復帰か、という見方もあったが、試合後、本人がそれを否定した。
「次は、(メジャーに)戻れないでしょうね」
その後さらに、リハビリ登板の予定も立たなくなっている。
なにがあったのか。