【KNOCK OUT】初のメインイベントを務める不可思 1回戦は「100%で倒しに行く」

長谷川亮

「KNOCK OUT vol.3」でメインを務める不可思にインタビュー 【スポーツナビ】

 17日に開催される「KNOCK OUT vol.3」(東京・TDCホール)では、初代ライト級王座決定トーナメント1回戦に出場する不可思(クロスポイント吉祥寺)が勝次(藤本)との対戦でメインイベントに出場する。小野寺力プロデューサーが「こんなにギラギラした選手は久しぶり」と評する不可思は、リスキーな打ち合いに臨んで相手を倒し、跳躍力ある跳びヒザ、鮮やかなハイキックといった大技も合わせ持つ。華のある戦いからついたあだ名は“WONDER BIRD”。トーナメントを機に、さらに羽ばたくか。

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“王者ラントレ”でメンタルの体力がつく

間近に迫った試合に向け、順調に減量も進み、「間違いなく今までで1番のベストコンディション」と話す 【写真:中原義史】

――いよいよ試合が今週末に迫り、追い込み練習も終えたという不可思選手ですが、仕上がりはいかがですか?

 今回は階級を落として減量期間が長いので、疲労が残らないようやっていますが、メチャクチャ調子がよくて間違いなく今までで1番のベストコンディションです。パワーもスタミナも今までで1番あるのを感じています。減量はまったく問題ないです。

――今回はKNOCK OUTライト級トーナメント1回戦という注目される舞台ですが、何かそのために新しく始めたことはありますか?

 フィジカルトレーニングの内容を変えたのと、あとは野木さん(丈司トレーナー)のところでラントレを始めました。

――先日不可思選手がブログでアップしていた写真でもボクシングの八重樫東選手、MMAの所英男選手、岡見勇信選手といった錚々たるメンバーの顔が見られましたが、実際に参加されていかがですか?

 もう“アホか”っていうぐらいメチャクチャキツいんですけど(笑)、キックだけでなくボクシングやMMAのトップ選手や世界チャンピオンが集まって一緒に頑張っているので、自分もすごくモチベーションが上がりますし、本当に刺激のある練習です。強い人しかいないし、本当に自分がやっている世界で頂点を目指している人たちじゃないと、キツさ的にも続けられないようなトレーニングなんです。僕だってこれを目指してなかったら絶対できないと思います。だから本当に頂点を目指している、懸けてやっている人たちしかいないところです。

――そういった“チャンピオンズトレーニング”ともいうべき、ラントレの成果はいかがですか?

 心肺的な部分でもそうなんですけど、本当に自分1人だったら“もう無理だろう”っていうところからさらにやらされるので自信になります。走るのと競技の動きってやっぱり違いますけど、ラントレであそこまで追い込んでいるから、昔だったら競技で“ちょっとシンドいな”と思うところでも、ラントレのことを思い出すと“いや、まだまだここから上げれる”って、そういう気持ちが出ます。もし体力が10あっても気持ちが弱ければ8しか出せないかもしれないですけど、そこで気持ちがあれば体力も10出せるというか、そういうメンタルの体力もついたと思います。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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