原口「助けられないのがもどかしかった」 W杯最終予選 イラク戦後の選手コメント
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
右ひざを負傷した酒井宏樹(右)。「ネガティブになる必要はない」と気持ちを切り替えた 【写真は共同】
(右ひざのけがについて)痛くはなかったんですけれど、力が入らなかったので。交代枠を1枚使ってしまったことは本当に申し訳なかったですし、その中でも90分みんなで走り切ってくれたというのはすごく恩を感じています。
(失点の直前にアクシデントが起きた?)そうですね。ずっとボールが切れなくて、ボールが切れたらもうしゃがもうと思っていたんですけれど、それが失点シーンだったので。ああいう失点が起きる時もありますし、どれだけ集中してもやはり起きることは起きるので。失点の形はもちろん悪かったですけれど、ここでチームが下がるようだと、W杯は何が起こるか分からないところなので、そこで我慢できる力もつかない。ここはもうチームが1つとなって、上がっていくしかないです。次に勝てばシンプルに(W杯出場)決定ですし、それだけです。これだけ苦しんで決めたら、それだけでチーム力は上がると思いますし、仲間を信じて頑張っていきたいと思っています。
(失点の場面はカバーに行こうとしたけれど行けなかった?)一瞬の出来事だったので。(吉田)麻也君と(川島)永嗣さんのところでボールが落ちました。もちろん見れば判断するところはできるかもしれないですけれど、僕らは一瞬の0.5秒くらいで判断しないといけないので。さっき言った通り、ネガティブになる必要はないですし、もちろん悔しいですけれど、終わってしまったものは仕方がないので、次に向けて頑張っていきたいです。
酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
(監督からは)しっかりつなぐことと、前に、前にということは言われました。けれど、チームがこの暑さの中、局面で疲れたシーンが出ていたので、変に自分のところで勢いを出して上がっていっても、周りがついてこなかったり、リスクを持って攻めたらカウンターに対して、チームがしんどくなってしまうと思ったので、タイミングを意識しました。そこで逆に失点するのもよくないと思ったので、前に行こうと狙ってはいましたけれど、(出場時間が)20分だと少ないので、リスクを冒さず、つなぐことを意識しました。
(引き分け狙い?)まったくないです。じゃないとスローイングもあんなところ(相手ゴールに近いところ)まで投げないですし。どんなプレーでもいいから、最後の1分、1秒まで攻めるべきだし、それが実らなかったという試合でした。まあ、簡単ではないですね。
(暑さやピッチの芝に苦しんだ?)何十年、W杯予選を日本が戦ってきて、芝とか暑さとかはいろいろ対策してきているわけだから、あまり言い訳にしたくないです。今日が初めてではないですし、終わった後にそれを最後、一歩足りなかったところの言い訳にはしたくないと思います。
倉田秋(ガンバ大阪)
途中出場した倉田(左)はイラクのスタミナ切れを感じていた 【Getty Images】
(トップ下での出場は最初から想定していた?)練習でもトップ下でやっていたので、いつ来てもいいように。ボランチでやってもトップ下でやっても、どこでも出られる準備はしていました。(監督からの指示は?)相手の21番(サード・アブドゥルアミール)がけっこう効いていて、ボールをさばいたりしてたので、21番をしっかり見て、攻撃では前で起点になったり、前にボールを運ぶことをしてくれと言われました。けれど、自分が入ってからやられているので、もうちょっと自分のやるべきことはしっかりやりたかったです。
(途中出場した倉田から見てイラクの疲れ具合は?)球際には激しく来るけれど、1つかわせば相手も全然来られなくなっていたので、そこの間(あいだ)で、自分がいいところで受けて、時間を作ったり、ゴール前にボールを運べばいいと思っていました。相手はバテていました。でも気持ちで(来ていた)。前には行けるけれど、後ろにはついてこられないイメージだったんで、もう少しうまくボールを回したかったです。
(日本の先発メンバーの様子は?)相当疲れがたまっているし、相手も激しく来ていたので、痛めているメンバーも多かったです。その分、自分が守備だったり攻撃で埋められたらいいと思ってたんですけどね。(失点した後は?)いい感じで我慢ができていたので、もったいなかったです。相手も疲れていて後半も何本かはチャンスがあったので、そこで2点目が取れなかったことが、今日しんどくなった原因かなと思います。