原口「助けられないのがもどかしかった」 W杯最終予選 イラク戦後の選手コメント
久保裕也(ヘント/ベルギー)
守備に追われたという久保。攻撃面でも「もっとバリエーションがないとダメ」と反省した 【写真:ロイター/アフロ】
プレー自体は全然良くなかったと思います。ただただ守備に追われて、攻撃の部分では何も出せずに終わったと思います。(守備のマークが大変だった?)守備の割合が自分は多かったと思いますし、攻撃に出ていくパワーがあまりなくて、もうちょっとうまくできたと思います。監督からもフィジカル的にキツいゲームになるとは言われていましたし、特に僕とか本田さんとかサイドのところは運動量が求められていたので。でも、裏だけではなくて、もっとバリエーションがないとダメかなと思いました。
(右と左はどちらがやりやすい?)どちらでもやりやすいようにしていきたいと思います。(足を痛めた様子だったが)打撲があって、そこで少しつったかなという感じです。(ハーフタイムの指示は?)後半から相手もバテてくるから、裏にいけと言われましたし、気持ちの部分はすごく言われました。
遠藤航(浦和レッズ)
(ボランチとしていいプレーができたのでは?)立ち上がりにいいプレーができて、個人としていい入りができて、1点取れたのが大きいです。前半はその後、ブロックを敷いて守る時間帯が長くて、あまり自分たちでボールを動かせない、タメができないところがありましたけれど、我慢してゼロで抑えたのは良かったです。後半は相手が落ちてきて、(スペースが)空いてきた中で、もう少しボールを動かしたかったです。失点した時間帯も、守備にずっと追われている中だったので、ちょっともったいなかったです。
(リードしてからは)このまま下がるとやられると話していたので、2点目を取りにいくところをチーム全体で意思統一していました。ただ消耗するので、全部が全部、前からいけないという話もしていましたし、うまくボールを奪って縦にカウンターを狙っていました。
(後半17分に負傷交代した井手口について)陽介のところでけっこうボールを奪っていたので、いなくなったのは痛いけれど、今野(泰幸)さんもどちらかというとボールを奪うタイプなので、そこは気にせずやっていました。僕も別に違和感なく、今野さんとやっていました。
(先制点が入るまでは遠藤が前、井手口が後ろ気味だった)意識していたわけではないけれど、どちらかというと自分のマークする選手が自分の右の前の方に落ちてボールを受けるシーンが多かったからですね。特に19番の選手(マフディ・カミル)が。だから意識的に少し前に出て、陽介が後ろに下がる形におのずとなりました。監督はどちらかと言うと、僕が10番(アラー・アブドゥルザフラ)を見て、陽介を前に出すイメージだったと思いますけれど、そこはうまく自分の中で下がるところと、前にいくところを判断してやったつもりです。
(ボールを動かせなかった要因は?)暑さもあって、相手も後半は落ちていたので、どちらかというと、攻め切れてしまったというか、縦にボールを入れやすくなったので、どちらかというと縦に入れて、ディフェンスラインと勝負してというのが多かったです。縦に入れて、もう1回ボランチがボールを受けて、展開するようなプレーが時には必要でした。もう少し相手を押し込んで、ゆっくりボールを動かす時間を作っても良かったかなと思いましたけれど、ただ縦に入れる意識をなくさずにやっていった方がいいと思うので、そのバランスは難しいです。
(失点について)左で作られた時に、最後は10番のワンツーだったので、自分が10番に食いつきすぎたところで、行くなら行き切ってボールを奪わないといけなかったと思います。ワンツーに対して自分がついていって、(昌子)源が最後は対応してくれましたけれど、自分ができることはワンツーについていくことだったと思います。
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
失点シーンについて、吉田は「最初の時点で引き過ぎてしまった」と分析した 【Getty Images】
まだ勝ち点1でリードしています。(残り2試合は)オーストラリアやサウジアラビアと非常にタフな試合になると思いますが、こうなった以上は(結果は)変えられないので、8月のシリーズはしっかり勝つようにするだけです。
(7日に行われた)シリア戦を踏まえていいスタートを切れていましたが、2点目を取れなかったのが一番もったいなかったですね。メンバーもキャップ数が少なくて、予選を戦う(経験のある)選手も少ないので難しい試合になると思っていました。うまく入れていたので、そういう意味でももったいない引き分けだったと思います。
(失点のシーンは)最初の時点で引き過ぎてしまって、そこで我慢できるかどうかが大事だったんですけれど……そこで我慢できなかったですね。
確実に僕らのほうが(後半に体力が)落ちましたね。彼らも落ちましたけれど、非常にこういう土地での戦いに慣れていたので、プレースピード、ゲームの運び方も余力を残しつつ時間稼ぎもしてうまくやっていた。僕らは逆に受け身になっていたと思います。