タップリットがG1初制覇!ベルモントS エピカリスら人気馬が出走取消で好機掴む
プレッチャー調教師は、3度目のベルモントS制覇
オルティス騎手ら喜びあふれるタップリット陣営 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
昨年のG1ベルモントSには管理馬2頭を出走させ、タップリットの共同オーナーでもあるエクリプス・サラブレッド・パートナーが所有するデスティンが、クリエイターからハナ差の2着に惜敗しており、オーナーと調教師にとっては、1年越しの胸をすくような勝利となったことだろう。
また、同一年に異なる馬でのG1ケンタッキーダービーとG1ベルモントSの両レース制覇は、プレッチャー調教師自身もその下でアシスタントトレーナーを務めていたことがあるD・ウェイン・ルーカス調教師が、1996年にグラインドストーン(G1ケンタッキーダービー)とエディターズノート(G1ベルモントS)で達成して以来となった。
兄弟でベルモント制覇 プエルトリコ出身のオルティス騎手
今年の米国の三冠はG1ベルモントSを持って幕を閉じたが、北米3歳ダート路線は、今後も続く。7月30日にニュージャージー州モンマス競馬場で行われるG1ハスケル招待S(ダート1800m)、8月26日にはニューヨーク州サラトガ競馬場で開催されるG1トラヴァーズS(ダート2000m)が控えており、G1ベルモントSを見事に勝利したタップリットや、オールウェイズドリーミング、クラウドコンピューティングの今後の動向に加えて、昨年のG1トラヴァーズSを圧勝して彗星のごとく表舞台に現れたアロゲートのようなスターホース候補が出てくるかにも注目していきたい。
(サラブレッドインフォメーションシステム 伊藤 雅)