【ゴルフ】ギャラリーとの交流やネットの活用も積極的に 男子ツアーの変化にファンも喜びの声
選手会主導で始まった「フォトエリア」
宮里優作会長ら日本ゴルフツアー選手会の活動の影響で、男子ツアーに変化が見え始めている 【写真は共同】
目玉施策の一つは、今年の国内開幕戦から「ジャパンゴルフツアー選手会」の発案で設置が始まった「フォトエリア」だ。今まで一部のプロアマの時だけ許可されていたギャラリーによる撮影が、試合中でも一部エリアに限って可能になったのだ。
プレー中のホールでは今までどおり撮影禁止だが、クラブハウス近辺や練習場などでは、ギャラリーが撮影できるという制度。写真だけでなく動画も可能だ。なお、ドライビングレンジではシャッター音がする写真は禁止で、動画はOKとなっている場合が多い。
現在開催中の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」のフォトエリアの案内看板 【北村収】
練習場ではスマホで自由にお気に入りの選手のスイングを動画できるようになった 【北村収】
現在開催中の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」では、主催が日本ゴルフツアー機構(JGTO)ということもあり、選手とファンの交流企画がさらに充実。いつもより広い範囲でフォトエリアを実施することに加え、チャリティ企画として、ホールアウト後にお気に入りの選手と写真が撮れて、直筆サインももらえるチャリティフォト、さらには会場の隣で実施されている地元のお祭り「グリーンフェスタかさま」では3日(土)に、地元の小学生とプロが対決する「プロゴルファーに挑戦」企画も実施。ホールアウト後のプロが出場する。
ライブ配信を実施する大会も
「フォトエリア」でファンと記念撮影する小平智(右) 【写真は共同】
公式フェースブックでは、小平智選手が練習中に披露してくれたテクニカルショットを動画で配信するなど、テレビや雑誌では見られない選手の素顔が見え、親近感がわいてくる。また、今年の4月からインスタグラムでの情報発信をスタート。試合中とは違う表情を見せる選手のオフショットも魅力の一つとなっている。
また、ネットライブ中継を実施する試合も増えてきている。開催中の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」でも、1番ホールとドライビングレンジでライブ配信を実施。最新のデジタル技術でティーショットの弾道の軌跡を画面上に示すとともに、キャリーや初速なども表示。ダイナミックな男子プロのゴルフの魅力を様々なデータも用いて伝えている。なお、解説は日本ツアー10勝をあげ、現在はテレビのトーナメント中継の解説を行っている田中秀道選手だ。
「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」のインターネット放送スタジオ 【北村収】
今シーズンから実施してきている施策の効果が、少しずつ出てきているのかもしれない。
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