牝馬強し!アエロリットが男馬蹴散らしV 横山典&菊沢師、義兄弟で射止めた初GI
12年ぶりの牝馬ワンツー決着
横山典の好騎乗に導かれた牝馬アエロリットが3歳マイル女王に! 【スポーツナビ】
アエロリットは今回の勝利でJRA通算6戦2勝、重賞は初勝利。騎乗した横山典は1999年シンボリインディ、2015年クラリティスカイ以来となるNHKマイルC3勝目。同馬を管理する菊沢隆徳調教師は騎手時代を通じて初のJRA・GI勝利となった。
菊沢調教師(左から3人目)にとっては騎手時代を通じて初のJRA・GI勝利となった 【スポーツナビ】
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「駆け引きはいらない。迷いなく強気の競馬で」
「強気の競馬」で後続を寄せ付けず! 【スポーツナビ】
「返し馬でとにかく出来の良さを感じたんです。これなら駆け引きはいらない、迷いなくこの馬の全能力を出し切れたら勝つだろう、と。だから、強気の競馬で行きました」
全18頭中、最も速いスタートでまずは先手。ここ2戦は後方から末脚を生かす競馬だっただけに、見ている方は面食らったかもしれないが、当の鞍上にとっては特別なことではなかったらしい。
「もともとゲートが速い馬ですからね。ただ反応が良すぎてゲートの中でじっとしていられなくて、ここ2戦はスタートが良くなかっただけ。だから、僕としては驚くことはなかったですね」
その一方で、元気が良いあまりに引っ掛かってしまわないように「用心しながら」と、なだめつつ3番手をキープ。アエロリットは外枠16番ゲートからのスタートだったため、通常であればここから距離損をなくすべくジワジワとインコースへと進路取りをするもの。だが、横山典はあえてそうはせず、枠なりに外めのコースから追走していった。
「急速に内側の芝の状態が悪くなってましたからね、馬群には入れないでおこうと」
それまで2着が多かった善戦ぶりがウソのような快勝だった 【スポーツナビ】
「エネルギーを余して負けるのだけは嫌だった。それに、この馬の能力で、今日の出来なら大丈夫だろうとも思っていましたから」