【W-1】芦野がV2 イケメンが4カ月ぶり復帰 デビュー7カ月の新星・伊藤貴則がタッグ王者に
無念のTKO負けを喫していた征矢と再戦
征矢を下しW-1チャンピオンシップV2に成功した芦野 【写真:SHUHEI YOKOTA】
芦野はこれまで河野真幸、近藤修司といった先輩世代を撃破。征矢とは昨年7.1後楽園で行われた「WRESTLE−1 GRAND PRIX」準決勝戦で対戦予定であったが、芦野の負傷により、開始直後に無念のTKO負けを喫していた。
徹底した足攻めでギブアップ勝ち
【写真:SHUHEI YOKOTA】
NEWERA土肥を次期挑戦者と認定
【写真:SHUHEI YOKOTA】
「仲良しこよしのNEWERAを解体してバラバラにする」と意気込む芦野に対し、土肥は「アイツはオレが理想とするチャンピオンじゃない。どんな会場でも、最後、勝って締めるのがチャンピオン。オレはアイツをしつけ直す」とダメ出し。一方、敗れた征矢は「後輩に負けた。これが現実。真正面から受け止めて精進します」と、これからの巻き返しを誓った。
タッグ王座戴冠・伊藤は先輩たちを挑発
【写真:SHUHEI YOKOTA】
伊藤は熊ゴローのパワーに互角に渡り合うと、河野がサーフボードストレッチでとらえたところへ蹴りを放つなど連係も披露。10分過ぎには王者組につかまり、熊ゴローのダイビングセントーン、ダブルインパクト式のフェースバスター、サンドイッチラリアットを立て続けに食らうも、河野のアシストで最大のピンチを切り抜ける。河野から勝負を託された伊藤は、熊ゴローをダイビングボディープレスで押し潰すと、ランニングキックからのジャーマンスープレックスで3カウントを奪い取ってみせた。
デビュー1年未満のキャリアで団体最高峰のベルトを巻いてみせた伊藤は「これを僕が持っていることを皆がどう思ってるのか聞きたい」と並み居る先輩たちを挑発。一方、若手の台頭目覚しい中、第一線に留まり続ける河野は「37歳のオッサンが時代に逆行してやる。まだまだこれから。一番高いところへ行く」と、トップ戦線で生き残るという気概を見せ付けた。
MAZADAがクルーザー王座返り咲き
【写真:SHUHEI YOKOTA】
MAZADAはベテランならではの安定した試合運びとテクニックでアンディーを寄せつけず。アンディーも得意の空中殺法を繰り出すと、MAZADAにナックルを連発し、制止に入ったレフェリーを突き飛ばすなどヒートアップ。さらにはジョン・ウー、雪崩式スパニッシュフライなどの大技を繰り出すが、とことん冷静なMAZADAがショートレンジラリアットで流れを引き寄せ、2発目の正田落としでフィニッシュを決めた。
試合後、カズがテーマ曲と共に登場すると、MAZADAは「次の6月6日、社長命令でタイトルマッチ決定! よろしくお願いします!」と、社長のカズを差し置いて一方的に発表。敗戦に肩を落とすアンディーにも「悔しかったらもう1回やればいいじゃん」と、リマッチを促す余裕を見せ付けた。
イケメン復帰戦完敗も近藤に再戦直訴
【写真:SHUHEI YOKOTA】
前回4.19後楽園で復帰を発表した際、「この空席を次の後楽園でオレが埋めてみせます」と言い切った黒潮。満員にはならなかったものの、前回より大幅に空席が減った会場に『HELLO』に乗って登場すると、場内からは大「イケメン」コールが起きた。
試合中に「オレは変わったぞ!」と叫んでみせた黒潮だが、近藤のフットスタンプでえづいてしまったり、ジャケットをまくりあげられて茶巾状態にされたりと、カッコ悪いところは相変わらず。それでも、近藤のランサルセ、キングコングラリアットをカウント2でしのぎ、飛びつき式十字固めでカウント2まで追い込むと、ファルコンアロー、ムーンサルトプレスで見せ場を作るが、かわされて無念の自爆。近藤が低空ドロップキックからのゴリラクラッチでギブアップを奪い、白星復帰とはならなかった。
【写真:SHUHEI YOKOTA】
今回の敗戦の原因を「ブランク」と断言した黒潮は、「ベルトよりも素敵な目標ができた。近藤さんにお似合いのカツラを持ってくる」とニヤリ。一方、「負ける気はしない」と、リスクの高すぎる戦いを決意した近藤も「負ける気はしないけど、死ぬ気でやってやる」と、黒潮の目障りなジャケットを剥ぐことに絶対の自信をのぞかせた。
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